『静岡県伝説昔話集』48―「赤子淵」
水窪川(切開の地)に赤子淵という淵がある。昔、乱世のころ、一族が皆滅ぼされた城主の奥方が、敵の手をのがれて、その淵の辺りまできた時、淵にさえぎられて渡れず、ついに敵に捕らわれた。だが、その奥方は、抱いていた子供だけでも敵に渡すまいと、やにわに赤子をその淵に投げ込み、自分はついに切られたという。
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周智郡城西村相月に伝えられたお話ですが、初版・さくま昔ばなし「おくわ様の伝説」にも、「赤児淵(あかんぶち)」という同様の話が伝えられています。
淵の水音を赤子の鳴き声と聴く話は、全国各地に散在しています。誰かが水死した危険な箇所かも知れませんし、さまざまな事情により子捨てをした箇所かも知れません。
しかし、地元では、この話も幻の池「池の平」に関係のある話として伝えられていますので、一連の関連情報の1つとして紹介させていただきました。
写真は、2010年7月21日撮影の「池の平」。明るい日が射し込み、水面に杉の木が逆さに映って見えます。
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