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2010年5月 8日 (土)

ふるさと春野の伝説「京丸牡丹(1)ぼたん姫」

 昔、いつのころか、京丸の里に気品のある若い旅人が迷いこんでまいりました。里長(さとおさ)の家にやっかいになっているうちに、その家のぼたん姫という気だての優しい、美しい娘さんと、とても親しくなりました。

 しかし、ここの里のきまりでは、他国の見知らぬ旅人と親しくすることは、いろいろな理由で許されません。そのうちに、この二人の姿はいつのまにか京丸から見られなくなりました。あとのうわさでは、気田川に二人で身を投げたとも言われています。

 それ以来、二人の命日が近づくと、ぼたんの花びらが散って、どこからともなく流れて、川の瀬に浮かぶのを村人が見うけたということです。(「ふるさと春野の伝説」より)

  ◆       ◆       ◆       ◆

Shiroyashio0  これが、春野の伝説ではもっとも有名な「京丸牡丹」のお話。60年に1度咲く幻の花「京丸牡丹」とは、ヤシオツツジのことではないか、との説があります。だとすれば、二人が身を投げたのは、ちょうど今頃だったことになります。

 牡丹と言うのなら「アカヤシオ」だろうとのことですが、「傘の大きさの白い花」とも言われていますので「シロヤシオ」かも知れません。

 伝説の真偽を詮索するのは止しましょう。伝説を守り伝えて来た人々の心に微塵の偽りもあるはずはありませんから…。

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