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2010年4月30日 (金)

JR飯田線のツアー体験 新緑、絶景の『秘境6駅』巡る

Kowada  人家や人の気がほとんどなく、鉄道以外での到達が難しいとされる「秘境駅」。4月上旬、にぎやかな静岡市中心部から離れ、JR飯田線の秘境駅6駅を巡るツアーに参加し、天竜川や木々が織りなす風景を堪能した。

 「秘境駅」はある鉄道ファンがサイトで紹介。2001年には本に取り上げられ、鉄道ファンの間で一躍有名になった。JR飯田線は愛知県豊橋市と長野県辰野町を結ぶ約195キロメートルの単線。ツアーには、鉄道ファンが作成する「秘境駅ランキング」で上位の駅も盛り込まれている。

 午前10時、豊橋駅(豊橋市)を出発し、最初の秘境駅「小和田(こわだ)駅」(浜松市天竜区)へ。皇太子妃雅子さまの旧姓(小和田(おわだ))と同じ漢字で、成婚当時、ブームを呼んだ。古い駅舎に足を踏み入れると、今は使われていない机が目に入った。机上に置かれた大学ノートには、訪れた人が思い思いのメッセージをつづっている。同駅は秘境駅ランキング第2位に選ばれている。

Iidasen  「中井侍(なかいさむらい)駅」「為栗(してぐり)駅」に続き訪れたのが「田本駅」(長野県泰阜村)。ホームは山の斜面の途中にあり、線路の向こうは天竜川を見下ろす絶壁だ。ホームの端にある階段を上ってみた。足を踏み外さないようこわごわ見下ろすと、電車、線路、天竜川がコラボレーションしたスリル満点の絶景が眼下に広がった。

 「金野(きんの)駅」、「千代駅」で秘境駅は終わり、ゴールは「天竜峡駅」(同県飯田市)。ここでは、天竜川を船で下る「天竜峡十勝めぐり」を体験できる。川沿いの岩面には、書聖と呼ばれた書道家の日下部鳴鶴(めいかく)が、1882年に天竜峡を訪れた時に書いた数々の文字が残されている。船で岩の間近まで進むと、文字は深く彫られ、その筆線の美しさに驚いた。

 緑したたるような秘境を満喫し、午後4時前に再び天竜峡駅から帰路に就いた。豊橋駅までの約3時間、豊川名物のいなりずしや野菜の煮物など、沿線の地元食材を使った「秘境駅オリジナル弁当」を食べながら旅の疲れを癒やした。(「中日新聞」より)

 昨日、「中部天竜駅」で鉄道ファンという中学生と出会いました。飯田線の旅は、鉄道ファンでなくても楽しめる、何となく懐かしさを感じる旅です。大型連休は、行楽日和。ぜひ、お出かけください!

 ●浜松市天竜区佐久間町のJR飯田線中部天竜駅構内にある鉄道博物館…
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 ●「渡らずの鉄橋」とは、もちろん通称。正式には「第6水窪川橋梁」と言います…
 ●出馬 - 上市場 - 浦川 - 早瀬 - 下川合 - 中部天竜 - 佐久間 - 相月 - 城西…
 ●2006年、惜しまれながら営業運転を終了したトロッコ列車「ファミリー号」の…
 ●以前、「JR飯田線『中部天竜』駅の変遷」の項で…
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佐久間出身の日本画家・竹内雅明氏「第45回日春展」入選

Masaaki 佐久間町出身の日本画家・竹内雅明氏のご実家に寄る機会がありました。お母さんから見せていただいた図録と葉書。竹内氏の「第45回日春展」入選を伝えるものです。

 「採光」と題された60号の作品。「日春展」とは、「日展・日本画部・春季展」のこと。3月31日~4月5日、東京の「松屋銀座」で開催され ていました。遅くなりましたが、おめでとうございます!

 「竹内雅明画塾 閑雅会展」が、5月2日(日)まで「クリエート浜松 35ギャラリー」で開かれていますので、ぜひ、足をお運びください!

 ●佐久間町出身の日本画家・竹内雅明の日本画展が…
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そろそろ見頃―吉沢の「ホソバシャクナゲ」

Hosoba7  ドライブのついでに「ホソバシャクナゲ(細葉石楠花)」の花を見るなら、佐久間町吉沢です。

 県道9号を阿多古川沿いに遡り、「くんま水車の里」を過ぎて山道を登り、「大地野隧道」を抜け坂を一気に下れば、そこが「吉沢の田高杉」で知られる吉沢です。

 私が出かけたのは4月29日―昨年よりも少し遅れ気味ですが、そろそろ見頃を迎えています。

 「今年は、寒かったからね」。

Hosoba6  佐久間観光協会の邑瀬氏から、「ホソバシャクナゲの写真を撮ると、葉裏が茶色く写るんだけど、あれはどうしてだろう?」との疑問が出ましたので、ちょっと調べてみました。すると、「ホソバシャクナゲの葉の裏は、茶色い毛で覆われていて、まるでフェルトのような肌合い」とあります。つまり、葉裏が茶色いのが「ホソバシャクナゲ」の特徴。

 …ということです。邑瀬さん!

 【関連記事】「ホソバシャクナゲ」は別名「エンシュウシャクナゲ」
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2010年4月29日 (木)

龍山で杉丸太の搬出について学ぶ③/杣人の会

Syokugai  焚き火を囲み、7人の会話はまだまだ弾みます。

 サンマを焼く前に、青山氏はすぐ近くの幼木の枝を2本折りました。「これは、クロモジの幼木で毒はありません。下刈りはちゃんとやりますが、クロモジだけはすべて残した下刈りをします。これでサンマを焼く箸にしましょう」。

 何で残しておくか、理由を聞き忘れました。クロモジは、クスノキ科クロモジ属の落葉低木で、樹皮や材に独特の香気があり、高級楊子(特に和菓子用)や細工物に使われ、美しく品の良い木です。

Shika  ここの山も下層植物が少ないように思えましたので、「ここでの食害の状況は、どんな具合ですか?」と訊ねてみました。「ニホンジカの鳴き声は、前と比べるとずい分と多くなったなぁ~」。

 以前、青山氏から「植林」や「食害」被害の現状や対策などについて、あれこれと教えていただいたことを思い出しましたので、簡単に整理してみます。

 ①シカの食害防止のため、動物園から強烈な悪臭を放つトラ、ライオンの糞をもらって来て実験してみましたが、効果は1ヵ月半程度でした。

 ②化学薬品も試しましたが、値段が高い割には効果が長続きしません。その上に、土壌汚染も心配されます。

Shikasyokugai2  ③残された対策としては、物理的にネットなどで防護するシカありませんが、森林は面積も広大で費用も膨大です。

 ④国産材不況の中にあっては、皆伐した後の植林費用も事業に組み込めず、打つ手もなく放置するしかありません。

 ⑤しかし、食害はひどい状況で、一度シカに頭を“舐められた”“食まれた”苗木は、もう育ちません。特にヒノキは全滅です。

 どうしたら良いのでしょうか?「シカたがないと諦め放置するシカない」のが結論でしょうか?それでは、いけません。野生獣による食害の問題も含め、私たちみんなで対策を考えて行く必要があります。(by 久保田)

 【関連記事】龍山で杉丸太の搬出について学ぶ①/杣人の会
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「電球はナショナル」のホーロー看板

Denkyu3  「電球はナショナル」のホーロー看板で思い出されるのは、松下幸之助の話。

 昭和11年(1936)、蓄電池メーカーだった「松下電器」は、先発の「マツダランプ」と同じ価格で「ナショナル電球」の発売開始。販売店からは「すぐに切れる電球を、高い価格では売れない」との声が挙がると…

 「相撲でも、強い横綱が1人だけでは盛り上がりません。電器業界も同じこと、2人の横綱がいてこそ、業界もさらに発展します。どうか松下電器を横綱に育てるつもりで、この電球を36銭で売って下さい」と、支援をお願いしたという伝説のエピソードです。

 以前、佐久間町相月で撮影した看板とは違っていますが、どちらが古いのかは分かりません。どちらも「ナショ文字」と呼ばれる斜体のロゴです。そのお馴染みだった「ナショナル」のブランド名も、平成20年(2008)「パナソニック」へと統一され、社名も変更されました。

 「電球」と略して呼ばれますが、正しくは「白熱電球」。消費電力が大きいところから、蛍光灯やLED電球への移行が進み、今や生産中止への道をたどっています。

 【関連記事】懐かしい「ナショナル」のロゴは「ナショ文字」
 ●「一ばん良い ナショナル電球」の横長ホーロー看板は、水窪町での撮影です…

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 ●写真のホーロー看板は、佐久間町西渡の「舟戸(ふなと)商店街」で…
 ●またまた、佐久間で見つけたレトロなホーロー看板の紹介…
 ●春野町長蔵寺で見つけた「三菱かつらエンジン」のホーロー看板です…
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 ●「三和シヤッター販売店」のホーロー看板は、縦と横の2タイプ…
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 ●マニアの間では金融系に分類される「第一證券」のホーロー看板…
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 ●黄色いホーロー看板は「完全配合飼料 ニップン飼料」のものです…
 ●軍配印「農薬 肥料 石灰窒素 電気化学」のホーロー看板です…
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 ●天竜区熊で見つけた、赤地に白文字「蛇の目ミシン」のホーロー看板です…
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 ●「自動模様編機の開発メーカー アルス編機 編物教室」のホーロー看板…
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2010年4月28日 (水)

『静岡県伝説昔話集』463―「狼と山犬」

Ookami3  狼の牙などを親重代の伝え物として煙草入れの根付につけている人もある。狼は人間に掛かるも、山犬は人間にかからずと言う。山に行くと、毛の入った糞があるが、これを山犬の糞といって恐れる。山犬は塩を好むといって、夜、塩の持ち運びを忌む。死人を送るにも夜は山犬が付くといって忌む。

  ◆       ◆       ◆       ◆

 3月30日付ブログで紹介した『静岡県伝説昔話集』463―「狼と山犬」(磐田郡佐久間村)をもう一度掲載しました。

 「水窪民俗資料館」で「狼の歯」と書かれた展示を見つけました。その解説には…

 「ヤマイヌの骨(実際にはシカ)を拾って、お守りにしていた」と書かれています。興味津々。例えシカの骨であったとしても、どうやら、伝説は本当だったようです。

 「静岡県史」には、水窪の民俗として「水窪町草木の有沢のミョットイワ(夫婦岩)には梯子が掛けられていた。山犬に追いかけられたとき、岩に登って逃れるため」「山犬の声を聞くだけで、馬がやせてしまうという」との記述もあるようです。「山住神社」が祀られている水窪町ならではの伝説。「ヤマイヌ=狼」は、今でも人々の心の中に生きているようです。

2010年4月27日 (火)

空港ベンチで県産材PR 県山林協会志太榛原支部

Bench1  (静岡)県山林協会志太榛原支部(支部長・北村正平藤枝市長)は26日、富士山をモチーフに、国際森林認証を受けた川根本町内の木材で製作した「モニュメントベンチ」を静岡空港に寄贈した。空港ターミナルビル2階に設置し、同空港や県産材のPRに活用する。

 ベンチは横約190センチ、奥行き約80センチ、高さ約90センチの大きさ。環境に配慮した森林管理の評価を得た認証林から出荷し、同材の加工流通業者の認定を受けた静岡市の家具メーカーが製作した。スギとヒノキの板95枚を組み合わせて富士山の形が浮かび上がるデザイン。木のぬくもりにあふれ、座席下には“逆さ富士”も描かれている。

 事業は木材を介し、生産側の川上から利用者となる川下までの交流連携が狙い。贈呈式で吉岡徹郎空港会社社長は「月に利用者や見学者約10万人が訪れる。心和むベンチになる」と感謝した。(「静岡新聞」より)

 とても、きれいなフォルムですね。これなら、「間伐材=粗悪な木材」のイメージも変わるかも知れません。

遠州街並み遺産 Vol.40は水窪町「江戸末期の民家」

Kominka  浜松市天竜区水窪町奥領家の商店街にたたずむ格子が目を引く2階建て民家。同家に残る過去帳には、約130年前に建てた記録が残る。

 「人が住まなければ家が傷む」と、林興司さん(83)と妻の照代さん(78)が江戸末期に先祖が建てた家に今も住んでいる。多少の修繕は行ったが、外壁や格子、柱などは当時のまま。窓のない2階部分はかつて、絹糸を作るためのカイコの飼育場所だった。昭和初期まで養蚕(ようさん)は、林業と並ぶ同町の主要産業で、昔は多くの民家がカイコを飼育していた。

 水窪町史の編さんに携わり、同町の歴史を研究している地元の弓場清さん(78)は「商店街はかつて、信州と遠州を結ぶ信州・秋葉街道だった。格子は、家の中から通りを行き交う多くの旅人を見て、不審者がいないかチェックするために必要だったのでは」と話す。

Kaikodana 林さんのもとには「いつまでも住み続けて貴重な民家を守ってほしい」という町内外からの声が多く寄せられている。(2008年9月25日静岡新聞朝刊掲載)

 静岡新聞連載「遠州街並み遺産 Vol.40―江戸末期の民家 格子に旅人往来の面影」の記事です。

 「水窪民俗資料館」にも、養蚕に使われた「カイコ棚」の展示がありました。かつては遠州地方のどこででも見ることができた風景ですが、桑畑や紡績業を含め、今ではほとんど見ることができなくなり、忘れ去られようとしています。

2010年4月26日 (月)

守りたい日本人の精神的遺産―佐久間町「島の祇園祭り」④

 さて、2008年6月14~15日に開かれた佐久間町城西地区、島(しま)の「祇園祭」の最終回は、こんな禁忌の紹介です。

 『さくま郷土遺産保存館』の解説によれば…

 祭の最中に子どもが川遊びをすると、カワランベーにシンノコ(肛門)を抜かれるとか、キュウリを津島様にあげないうちに食べると病気になるといい、輪切りにすることも、津島様の紋所を切るということで、「してはならない」ことになっています。

 尾張の津島神社の神紋は、1枚目の写真のように「織田木瓜(もっこう)」とも呼ばれる五葉の「木瓜」。確かに、キュウリに輪切りに似ています。だから、「してはならない」とは笑えますね。

 写真は、いずれも2日間かけて「くれさん」が撮影したもの。もう1度祭事の順番を整理しておくと、14日夕「水垢離→獅子神楽・花火→おひまち」、15日「青垣山」。祭事が執り行われるのは「相月熊野神社」と呼ばれる神社ですが、祭事の内容は「津島講」によるものです。

 「半世紀以上前の人とひととのつながりを今に残し、タイムスリップしたような不思議な心地よい感覚が今も残る。私が子供の頃はどこでも当たり前のように見かけてきた、そんな情景がこの地にはまだ残っている。見せる祭りではなく、そこの地域の生活に根ざした祭りであり、優雅と力強さを感じた素朴な神楽の舞であった。この『島の祇園祭』が今の姿で、これからもずっと人々によって伝承されていくことを祈っています」。

 これが、「くれさん」からのメッセージ。4回に分けて紹介した写真を通して伝えたい本音の気持ちです。こんな民俗行事や芸能が、地域の人々により守られて残されているのが「北遠」。いつまでも守り続けたい、日本人の大切な精神的遺産です。

Saiji8 Kagura5
Syasin4_3    Ohimachi4

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2010年4月25日 (日)

エゾシカ食害、10年ぶり40億円台に

Graf  エゾシカの食害による2008年度の農林業被害額が、10年ぶりに40億円台に達したことが23日、北海道の調査で分かった。

 これを受け、道は7万頭前後だった年間の捕獲頭数を13万頭にし、群れごと捕獲する新たな駆除法を導入することを明らかにした。

 道によると、農作物を食べられたり、樹皮をはがされたりする被害額は1990年度に20億2800万円だったが、96年度には50億500万円に達した。その後、シカの防護柵を設置するなどの対策が功を奏し、04年度には27億9100万円まで減少したが、その後は生息域の拡大などで増加に転じ、08年度は40億4500万円となった。

 当初の被害は釧路や十勝など道東が中心だったが、ここ数年は日高や上川でも被害が急増している。08年度の被害は、釧路が9億3400万円で最も多く、次いで日高(7億7300万円)、十勝(5億5500万円)、網走(5億4400万円)、上川(同)と続く。地元からは「食害というより災害。北海道が食いつぶされる」と悲鳴が上がっている。

 一方、捕獲数は99~08年の10年間、6万~8万頭前後で推移してきた。しかし、被害が増加傾向にあるため、道自然環境課は、目標を13万頭程度に設定し、捕獲効率を上げる新たな駆除方法を導入する。

 従来はハンターがシカを探して射撃していたが、逆にシカを特定の場所にエサでおびき寄せ、群れごと駆除する。今年度は道内3か所でモデル事業を開始し、道は「シカを探す労力が削減できる」と期待する。

 また、捕獲専門家の養成や食害調査を実施するほか、夜間の捕獲を禁止している鳥獣保護法の改正などを国に要望する。27日に、猟友会やNPOなどとともに、「エゾシカネットワーク」を設立し、計画的な捕獲態勢を構築する予定だ。(「読売新聞」より)

Soukai0 北海道のエゾシカ被害と同じことが、ニホンジカにより北遠の山でも起きています。昨日(4月24日)に開催した、私たちNPO法人「天竜川・杣人の会」の総会の席でも、森林食害に関する情報の交換がされましたが、北遠に関しては、未だにデータが好評されていません。

 実際に山で仕事をする人たちの目で見た状況からの推測でしかありませんが、被害がかなり拡大していることだけは間違いなさそうです。「FSC森林認証」の次には、ぜひともこの問題に取り組む必要があります。私たちの声が行政の施策に反映されるよう、さらに声を大きくして行く必要があります。

蔵に春のにぎわい 二俣地区で「地域おこし」イベント開幕

Kura2  町中に古い蔵が残る浜松市天竜区の二俣地区で24日から、蔵を活用した地域おこしイベント「天竜春の蔵シック」が始まった。25日も、午前9時から午後4時まで開く。

 地元クローバー通り商店街の女性らでつくる「二俣おかみさんの会リリーズ」(鈴木敦子代表)が、年2回春と秋に開く恒例行事。中心会場となる「ヤマタケの蔵」で手作り品の紹介、クローバー通り商店会の参加店では趣味作品を展示したり花の苗プレゼントなどで来客をもてなした。

 ヤマタケの蔵では、パン粘土の花飾りや手織りの衣類、アートフラワー、天然石ブレスレットなどを展示販売。蔵前の広場には竹をプランターにして色とりどりの花が飾られ、フリーマーケットを開いたり「リリーズカフェ」がオープンして来場者を楽しませた。

 リリーズのメンバーらは「二俣の町には本田宗一郎ものづくり伝承館がオープンし、アンテナショップ『天』では25日まで内山正己木版画展を開いています。二俣の町歩きを楽しんで」と呼びかけた。(「中日新聞」より)

 昨日、会場の準備中に通りかかったのですが、神沢に向かってしまい…。残念なことをしました。

「春の蔵シック」にぎわう二俣町

Kura  浜松市天竜区二俣町のクローバー通り商店街からにぎわい創出を目指す恒例イベント「天竜 春の蔵シック」が24日、同商店街の一角にある「ヤマタケの蔵」を拠点に始まった。25日まで。

 同商店街のおかみさん会「リリーズ」(鈴木敦子代表)が主催。同蔵内部をはじめ各店舗の店先で、手芸品や木工品の展示、衣類や生活雑貨の即売などを展開している。

 同蔵前の広場では、フリーマーケットや飲食ブースが並んだ。多数の来場者が詰め掛け、買い物を楽しんだり、店主らと歓談したりした。(「静岡新聞」より)

 行って来ましたか?好天に恵まれて良かったですね。

この季節だけの出会い―「ウスバシロチョウ」

Usubasiro7  県道9号を熊(くんま)に向かう途中、天竜区神沢(かんざわ)でスジグロチョウによく似た白い蝶を見つけました。

 しかし、スジグロチョウよりは大きくて、飛び方もまるで違います。地元の人から「モンシロチョウでしょう?」と言われましたが、「いえ、ウスバシロチョウ(薄羽白蝶)です」と答え、カメラを握り締めたまま近寄って来るのを待ちました。

 辺りに数頭の「ウスバシロチョウ」の影が見えるのですが、一向に止まろうとしません。粘って粘って、遠めから撮影しましたので、画像はトリミングしてあります。

Kanzawa7  白く見えますが、実際にはやや透き通っています。名前に「シロチョウ」が付きますが、シロチョウ科ではなく、北方系のアゲハチョウ科―「ギフチョウ」と同じくウスバアゲハ亜科に属しています。発生は年1回のみ。ちょうど今頃、遅めの春だけの出会いです。

 「この頃になって、ようやく見るようになって来たけど、モンシロチョウでしょう?」「いえ、ウスバシロチョウです」。神沢の山里にも、ようやく遅れた春がやって来ました。

 幼虫の食草はムラサキケマン、ヤマエンゴサク。私にとって、48種めの蝶です。

 蝶の図鑑―INDEX…検索はこちらからお願いします。

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復活酒蔵「曽我鶴」の古いホーロー看板

Sogatsuru  休造中だった掛川市の『曽我鶴』が、新会社『曽我鶴・萩の蔵酒造』として生まれ変わり、7年振りに酒造を復活したとのこと―こんな記事が「静岡新聞」夕刊に掲載されたのは、平成16年の冬。県道9号沿いの道で、その「曽我鶴」の古いホーロー看板を見つけました。

 「曽我鶴」の創業は、慶応3年(1867)。そんな名門蔵元も、相次ぐ休造や廃業のうねりの中、平成10年(1998)に休業に追いやられました。

Sogatsuru8  そんな酒蔵を復活させたのは、元日立製作所のエンジニアの萩原吉宗さん(57)。しかも、単なる復活にとどまらず、さらなる高品質の酒造りに邁進し、美味しい酒として評判になっています。

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2010年4月24日 (土)

「オロナミンC」のホーロー看板でニッコリ!大村昆

Oronamin3  「オロナミンCドリンク」は、昭和40年(1965)発売開始。「美味しいとメガネが落ちるんですよ」の、大村昆をメーンキャラクターに起用しました。これは、テレビ創世記の人気コメディー、大塚製薬提供の『頓馬天狗』の主役を大村昆が演じていた縁から。決め台詞は「姓はオロナイン、名は軟膏」でした。思い出しましたか?

Oronamin4  「おいしいですよ!」と「元気ハツラツ!」のコピーが裏表。「大塚グループ・大塚製薬®」と書かれ、「うれしいとメガネが落ちるんですよ」と、メガネのずり落ちた大村昆の顔がやや斜めを向き、控えめな笑顔を見せていますので、後期バージョンと言われる、割と新しいデザインのようです。

 よく見てみると、オロナミンCの栓が、発売開始当時の王冠キャップからスクリューキャップに変わっています。昭和46年(1971)以降のものであるのは、間違いありません。

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「遠州の古地図」①=中部→作間→峯→羽加庄→芋掘

Map5  「第9回見付宿たのしい文化展」(4月17、18日)、当ブログに古い絵葉書をお貸しいただいている磐田市の佐口行正氏が「遠州の古地図」の展示をしていました。

 珍しいコレクションですが、中でも興味深々だったのが、北遠を表した地図(遠江小圖 安政四丁己年冬 抱寉堂誌)。了承をいただきましたので、写真で複写した地図の一部を拡大してお目にかけます。文字が読めるでしょうか?

 方向は上が北で下が南ですので、現在と同じ。文字は、右から左へと書かれ、西の端に近いところに「中部」の文字が見えます。その東には「作間(佐久間)」→「峯」→「羽加庄(羽ヶ庄)」→「沼田(野田)」→「芋掘(芋堀)」と結ぶ、現在の県道290号水窪羽ヶ庄佐久間線が赤い線で描かれています。

 南からは「西(西渡)」→「瀬戸」→「間庄」→「松嶋」→「芋掘」で、先の「羽加庄」越えの道と出会い、「水窪」へと向かうことができます。今は佐久間湖に沈んでいる「山室」や、「半場」の地名も見えます。

 地図は、版画で刷られたものらしく、明治時代のものと思われます。どうですか?興味が湧いてきましたか?「峯」と「羽加庄」との間に2本の杉が描かれているのが分かりますか?ここが「二本杉峠」です。

 とりあえず、「遠州の古地図①」として紹介します。

 *「古地図」は、写真をクリックすると拡大して文字を読むことができるようになります。

 【関連記事】「遠州の古地図」②=若身平→泉平→大時→春野山
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2010年4月23日 (金)

富士常葉大:社会環境学部、富士山で新入生キャンプ 森林再生を体験/静岡

 富士常葉大社会環境学部の新1年生105人が17日、富士山南ろくで1泊2日のキャンプに入った。従来の環境防災学部が社会環境学部に今年度から変わったのを機に初めて実施。富士山を教材に森林再生や激増するシカの食害を体験を交えて学んでいる。

 キャンプの拠点は南ろく1合目(標高約1100メートル)にある県立の学習施設「富士山麓(さんろく)山の村」(富士宮市粟倉)。初日は県自然保護課の田村文孝主任による基礎講座のあと、雲にすっぽり包まれ、見通しがあまり利かない中、周辺の森林に入り、ヘルメットをかぶってヒノキ林の枝打ちも体験した。

 また、山田辰美教授(生態学)らがヒノキの人工林地帯と、ブナ、カエデ、ミズナラから成る自然林との違いなどを説明。96年の風倒木被害のあとブナなどを植林した現場では山田教授が「10年たっても樹木はまばらだ。木が若いうちにシカが食べたため30本に1本くらいしか残っていない」と指摘した。

 学生たちはクマがつめで木をひっかいた跡や、シカが樹皮や根をはぐように食べた跡も目の当たりにした。参加した久能一輝さん(18)は「シカの食害は初めて見た。もっと富士山のことを知ってみたい」。山田教授は「森の中で五感をフル動員し、環境への問題意識を持つ動機付けになれば」と話していた。(「毎日新聞」より)

 4月18日付のニュースです。間伐や植林をすれば、それで森林の環境が守られると考えられていた時代とは違います。食害の問題と真正面から取り組まなければ、森林の将来はありません。

ニホンジカ食害:防止の指針を 県が3期管理計画を諮問/長野

 (長野)県は22日、県環境審議会(会長・藤縄克之信州大工学部教授)に対し、農林業や自然環境への被害が深刻なニホンジカの食害などを防ぐ指針を定める「第3期特定鳥獣保護管理計画」について諮問した。第2期の計画が今年度末で終了するためで、これまでの成果や課題を振り返った上で調査・分析などを行う委員会を設置し、11年3月末に答申する見通し。この日は委員から「県内で最も深刻な問題。実効性のある策が必要だ」「駆除したシカ肉の有効な活用法も考えてほしい」などの意見も出た。

 県野生鳥獣対策室などによると、同計画は01年に第1期が策定され、被害の防除対策を講じ、被害の軽減や適正な個体数を保つための捕獲などを推進する。第2期計画は、個体数6万2000頭(06年時点)を半減させることが目標だ。

 08年度現在の農林業への被害額は7億600万円で、捕獲頭数は1万4674頭。メスの捕獲数については、目標の5500頭を08、09両年度に上回っており、同室は今後の被害額や個体数の変化を注視する。塩原豊室長は「ニホンジカは大型なので、捕獲技術を地域に普及させることも必要だ」と指摘した。

 また県はこの日、希少野生動植物保護回復事業計画▽生物多様性地域戦略▽県廃棄物処理計画(第3期)の策定も諮問。これらも委員会を設置し、来年3月めどに答申する方針が確認された。(「毎日新聞」より)

 明日(4月24日)は、私たちNPO法人「天竜川・杣人の会」の総会。今年度の活動計画の中には、野生獣による食害の現状を訴えて行くことも大きな柱となっています。私たちのできる範囲で、私たちのできるやり方で、北遠の森林と関わって行く覚悟です。

あすから「春の蔵シック」 手芸品の展示など 天竜

Classic  浜松市天竜区二俣町にあるクローバー通り商店街のおかみさん会「リリーズ」(鈴木敦子代表)は24、25の両日、同所の「ヤマタケの蔵」を主会場に手芸品などを展示、販売するイベント「春の蔵シック」を開く。メンバー12人が開催を前に22日、同蔵で準備作業に取り組んだ。

 蔵シックは「二俣町に再びにぎわいを」と、2003年に始めた。「二俣よい町よいお店」を合言葉に、商店街の各店舗が裂き織りや編み物、人形作品などを紹介する。

 拠点となるヤマタケの蔵では粘土や草木染作品を展示。蔵前の広場には「リリーズカフェ」を出店したり、フリーマーケットを開催したりする。

 22日は雨模様となったが、メンバーは蔵の中に集まり、販売用の花壇づくりを進めた。地元の地域活性化グループが竹林整備で切り出した竹をプランターとして再利用。バラやラベンダー、ダリアといった色とりどりの花々を植栽していった。

 鈴木代表は「会場の近くには本田宗一郎ものづくり伝承館もオープンした。二俣を丸ごと楽しんでもらえれば」と話す。

 蔵シックは両日とも、午前9時から午後4時まで(雨天決行)。(「静岡新聞」より)

 すっかり恒例になった待ち遠しいイベントです。

冷めない秘境駅ブーム JR飯田線小和田駅など ツアー完売、サイト会員増

Kowada  人里離れた場所にある無人駅「秘境駅」の人気が続いている。「何もなくて癒やされる」と、県内にもファンは多い。鉄道関係者によると、辺境の駅を訪れる中高年夫婦や女性グループは増えていて、熱烈な“鉄道マニア”だけの楽しみだったイメージも変化の兆しが見えてきた。静かなブームは冷めない。

 駅にアクセスする道路がなく、全国の秘境駅の代表格に挙げられるJR飯田線の小和田駅(浜松市天竜区水窪町)。「誰一人いない。晴天!」「日ごろのストレスがなくなりますね」。駅舎のノートにはほぼ毎日、訪れた人のメッセージが書き込まれている。

 県立大国際関係学部4年の湯沢彩奈さん(21)=静岡市清水区=はローカル線の「スローな旅」にはまっている一人。「ホームに降り立った瞬間から、異次元にいる感覚を味わえる」と秘境駅の魅力を説明する。

 ブームに目を付け、JR東海などは29日から5月5日までの大型連休中、日帰りで飯田線の秘境駅を巡る探訪ツアーを初めて企画した。ツアーは発売開始から2カ月を待たずに完売。同社によると、家族連れやカップルなどの申し込みが多数を占め、生粋の“鉄道マニア”の参加は2割に満たない見込みという。

 モバイルサイト制作のファーストビット(本社・東京)は昨年、携帯電話向けの駅専門サイト「携帯秘境駅」を開設した。駅の秘境度ランキングや画像などを配信して順調に会員を獲得。広報担当者は「女性が目立つ」「年齢層が広範」などの特徴を挙げ、「鉄道趣味というより、広く旅行趣味の人の目を引いている」と分析する。

 興誠中・高(浜松市中区)の講師で鉄道研究部顧問を務める酒井勇治さん(61)はブームの背景について「時間的余裕がある退職世代の増加が考えられる」と指摘。「昭和の時代から時間が止まったような秘境駅には、日常にない魅力がある。山歩きや温泉と組み合わせれば、ひと味違った旅行になる」と話す。(「静岡新聞」夕刊より)

 4月22日の夕刊に掲載された記事です。あなたも、ぜひ、一度お出かけください!車社会の現代で、車では行けないというのが魅力かも。「一度は降りてみたい景色が美しい無人駅」ランキング1位が、この「小和田駅」です。

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神送りの神事「青垣山」―佐久間町「島の祇園祭り」③

 さて、2008年6月14~15日に開かれた佐久間町城西地区、島(しま)の「祇園祭」の③は、15日に行われる「青垣山(あおがきやま)」の紹介です。

 『さくま郷土遺産保存館』の解説によれば…

 15日…朝10時頃、祇園淵(水窪川)で神送りの行事を行います。川原まで神官を先頭にして集落の人が従います。川原には、青垣山という祭壇を作ります。青垣山とは、茅を立てて並べ、白・紫・青・赤・黄色の幣(みてぐら)を祀り、楮(こうぞ)の皮のしめ縄を張ったものです。

 祭壇には、お神酒と、平らな石の上に蒸した小麦と炒った小麦を供えます。また、これで「おひねり」を作って供えます。「おひねり」は、神事の後、神官の手で祇園淵に投げ入れられるのです。これは、祇園の頃、祇園坊主が現れて、悪いいたずらをするのを鎮めるというものです。

 写真を貸してくださった「くれさん」のレポートによれば…

 島集落のすぐ下を流れる水窪川、ここに深い渕があり、この渕を「祇園渕」という。15日の昼過ぎこの渕で神事を行うが、まず最初に『青垣山』を作るところからはじまる。両脇に立てた桂竹に幣束を並べ、2本の横竿を楮の皮を縄にしてとめる。祀る神は、木の神(白)、火の神(赤)、土の神(黄)、金の神(紫)、水の神(緑)。

 古い時代の祭の形を今に伝える「青垣山」。貴重な民俗行事の伝統が、今、途絶えようとしています。

Aogakiyama1 Aogakiyama2
Aogakiyama3 Aogakiyama4
Aogakiyama5 Aogakiyama6

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2010年4月22日 (木)

「水窪森林鉄道」の名残の半鐘台

Jitoukata8  昭和42年(1967)に廃止された「水窪森林鉄道」の廃レールは、ここ水窪でも半鐘台となって再利用されていました。

 この半鐘台が立っているのは、地頭方の「ふれあい橋」のそば。そして、もう1基は、佐久間町芋堀の城西小学校の運動場脇。廃レール3本を三脚に組んだだけの簡単な構造です。

Shironishi2 正確に言えば、これらが「水窪森林鉄道」で使われていたレールであったのかの確証はありません。でも、その位置から推測すると…。

 「気田森林鉄道」と「熊切森林鉄道」が走っていた春野では、かなりの数の半鐘台が廃レールで造られています。ここ水窪でも、まだまだ見つかる可能性がありますね。

 森林鉄道の名残を、探してみることにしましょう。

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 ●「気田森林鉄道」は廃止されたのは、昭和34年(1959)…
 ●この日の目的は、春野に残された森林鉄道のレールで造られた半鐘台探し…
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 ●春野町領家和田之谷の半鐘台は2脚…
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2010年4月21日 (水)

龍山で杉丸太の搬出について学ぶ②/杣人の会

Sousa2  「♪ピィー・ピィ…ピィ・ピィ…」。この笛一つで、青山氏は山からの丸太搬出のすべての作業工程を掌握し、手順良く作業を進めて行きます。笛の信号というより、笛を通して集材機を操作する人との会話なのです。①キャレジが吊り上げる丸太の直近にピタッと止まる②キャレジからロープがスルスルと降りて来る③その先端を持って、吊り上げる丸太に足早に近づく④山の勾配や風を見て、吊り上げる方向を決める⑤丸太のバランスを考えて、丸太に取り付けてあるロープに結ぶ…。

Turi1  笛の会話で、少しずつ丸太が吊り上げられます。「丸太が“荒びず”にキャレジの真下に行くか?丸太の安定性は良いか?抜け落ちる危険性はないか?」。わずかな時間の中で判断します。

Turi4  この作業の最後の笛の会話―「OK!運んでいいよ!」。キャレジが静かに集積場に向けて動き出します。3人1組の作業は、何事もなく順次手際良く進められて行きますが、この作業が一番危険であり、要注意な時間なのです。

 操作する集材機までの距離は遠く、山を渡る風や集材機のエンジン音が邪魔をします。でも、心配はありません。青山氏側と集材機を操作する本戸さん(若い女性)との間には、感度の良い集音機(トランシーバー)があり、特に本戸さんは両耳に大きなレシーバーを付けているからです。笛の会話、人の会話が2人の緊密な作業連携を支えてくれます。

Tsuriage  危険と隣り合わせの山仕事には、伝統の技術や最新の機器と合わせて、人と人との心からの信頼が必要なのです。

 山仕事に携わる人たちは、これを苦労とも思っていないのかも知れません。しかし、こんなに神経をすり減らす作業の連続により、「天竜の森」の杉やヒノキは山を下りて私たちの元まで届くのです。

 「日本には、人々が多く集まる施設には、国産材を使った優しい家や内装を!」と、心の底から叫ばずにはいられませんでした。(by 久保田)

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2010年4月20日 (火)

大千瀬川にこいのぼり 佐久間町川合地区

Koinobori  浜松市天竜区佐久間町の川合地区を流れる大千瀬川に18日、色とりどりのこいのぼりの群れが登場した。汗ばむ陽気の中、同地区の有志でつくる「川合可祝連」(山下基之連長)のメンバー約20人が総出で設置作業に励んだ。

 23回目を迎えた恒例行事で、川合地区の初夏の風物詩として定着している。メンバーは90メートルのワイヤ2本を川に渡し、町内外から寄せられた大小約100匹のこいのぼりを飾り付けた。寄贈者の名前が入ったこいのぼりが春風を受けて空になびくと、大きな“魚影”も川面を悠々と泳いだ。同所は川沿いにJR飯田線が並走する。こいのぼりと列車が一緒にフレームに収まる絶景スポットとしても人気で、鉄道愛好家や家族連れがカメラを構える姿も見られた。(「静岡新聞」より)

 いよいよ、こいのぼりの季節です。去年も見に行きましたので、ぜひ、今年も…。いくぞ!

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ポンプ式虫除け剤「キンチョウスカイローション」のホーロー看板

Kincho0  ポンプ式虫除け剤「キンチョウスカイローション」の発売は昭和50年(1975)。もちろん「KINCHO=金鳥=大日本除虫菊株式会社」のホーロー看板です。

 「蚊取り線香」「キンチョール」と並ぶKINCHOの人気看板ですが、見たのは初めて。

Kincho9   「虫からお肌を守る」と書かれ、「虫よけ剤」と書かれた容器と逃げて行く蚊らしき2匹の昆虫。看板のサイズは180×90―よく言う「サブロク」畳1帖分の大きさです。デカイ!

 半分、埋められた看板も「キンチョウスカイローション」です。

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今年も新茶の季節―羽ヶ庄の「茶」の字

Cha7  新茶の季節がやって来ました。今年もまた、佐久間町羽ヶ庄のお茶で書いた「茶」の字を紹介します。

 先日来の低温による遅霜被害が伝えられていますが、北遠のお茶はどうなのでしょうか?羽ヶ庄の「茶」の字は、県道290号水窪羽ヶ庄佐久間線を行けば見ることができます。

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2010年4月19日 (月)

ホーロー看板「うまい酒 清正」

Kiyomasa2_2  「うまい酒 清正」のホーロー看板は、愛知県半田市にあった「田中酒造」のもの。『ごんぎつね』で知られる童話作家・新美南吉の出身地でもある半田市は、酒や酢、味噌、醤油などの醸造業が盛んな土地です。

 「うまい酒」と「清正」の文字の間に描かれている長烏帽子型の兜は、虎退治をした武将・加藤清正の兜として人気が高く、五月人形の定番となっています。兜の横に描かれている大きな○は、清正の家紋の「蛇の目紋」。

 そう言えば、私の兄の「五月人形」は「加藤清正」でした。私のは…?私は「おとんぼ(末っ子)」ですので、「五月人形」はなし。

 「田中酒造」の詳細については分かりませんが、平成12年に廃業となっています。

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祇園淵での水垢離―佐久間町「島の祇園祭り」②

 2008年6月14日に催された「神楽の舞」は、佐久間町城西地区の島集落。山の斜面にへばりつくように建つ「相月熊野神社」に奉納されました。前回に続き、「くれさん」からお借りした写真を紹介させていただきます。

 『さくま郷土遺産保存館』には、佐久間で最も盛大な祇園祭として、「島」の祇園が紹介されています。今回はその解説の中から、14日に行われる「獅子神楽」までを拾って紹介します。

 6月の水の神祭りの中心が、15日の祇園祭です。祇園の神は、平安時代に疫病流行の際、これを退散させるために外来の牛頭天王(ごずてんのう)を迎えて祀ったのが始まりとされています。祇園信仰は愛知県の島津神社が中部以東の拠点になったことから、「島津講」として行われていました。

 集落の氏神、牛頭天王と熊野三社は、室町後期(1477年)に勧進されたとあります。

 神座(じんでい)、または祢宜屋(ねんや)という世襲の神官三井家の神間(かみでい)に氏神を迎えます。午後7時、花火の合図で集落の人々は祇園淵に集まって水垢離(みずごり)の行事を行い、その後、三井家で、神事・神楽・花火・酒盛りとなります。

 「水垢離」では、氏子全員で川面の水をバシャバシャとやり、手を洗い口をすすぐのだそうです。

 翌15日には、「神送りの神事」が行われますが、それは次回に回すことにして、他の地区での「祇園祭」についての解説を紹介しておきます。

 ●野田・芋堀…14日に「島津様を祀る」というので、茅に赤い色紙をつけ、小麦団子を供え、15日に夜花火、16日朝、茅を川に流し、茅と一緒に疫病も流すという意味です。

 ●和山間…村に入る入口すべてに竹を立て、しめ縄を張って、そこに島津様のお札を結んで祀ります。16日に5寸ぐらいに切った茅108本を7つに分け、7つの瀬で流す「ヨシ流し」が行われます。

 このように、佐久間では津島講の「祇園祭」が広く行われていたようです。隣の間庄や長尾でも。しかし、かつて行われていた民俗行事は、次々と姿を消しています。現在も続けられている地区は、何ヵ所あるのでしょうか?

Mizugori0 Mizugori1
Mizugori2 Mizugori3

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2010年4月18日 (日)

磐田市見付に「晴れるや工房」の石猫が並ぶ

Hareruya9  第9回「見付宿たのしい文化展」が、4月17日(土)~18日(日)に開かれました。

 私が磐田市見付に寄ったのは、18日の朝。通りの東の端に近いところある酒店「大橋商店」さんの前では、春野「晴れるや工房」の渥美さん夫妻が、人気の石猫の店を広げていました。

Hareruya3 さらに、ご主人の典久さんは、得意のギターを抱えて、歌のパフォーマンス。誘われるままに、私も歌ってみましたが、ギターのコードは忘れるは、声は出ないは…。

 どこに行っても、人気者の石猫。ところで、石猫は売れましたか?今夏には、春野でアーティスト村を立ち上げる計画があるそうです。期待して待つことにしましょう。

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ムラサキ科の可愛らしい花「ヤマルリソウ」

Yamaruriso9_4 「おや?ワスレナグサ?」―いえ、ムラサキ科の「ヤマルリソウ」です。

 漢字で書くと「山瑠璃草」ですが、写真の花は、大きさは1センチほどで瑠璃色という程には青くありません。でも、青色が濃い個体もあるようですので、見てみたい気はします。写真は、佐久間町浦川で撮影しました。

Kyurigusa1  同じ仲間で身近で見ることができるのは、3ミリほどの小さな花―「キュウリグサ」。こちらは、葉をもむと独特なキュウリのような匂いがするところから名付けられました。

 それにしても、ムラサキ科の花は可愛らしいですね?

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県道9号で出会ったイタチの死骸

Itachi0  これは、イタチでしょうか?県道9号の路上で見つけた輪禍に遭ったばかりと思われる死骸です。

 若い頃、田んぼ脇を走るイタチを手で押さえ、指を噛まれたことがありました。それほど身近にいた動物でしたが、では、この死骸がネコ目イタチ科イタチ属「ニホンイタチ」であるのかについての確証はありません。

 私の指を噛んだイタチは、山の男たちが「毛皮に売る」と言って持ち帰りました。現在では、毛皮目的の捕獲はほとんどなく、ネズミを捕食する益獣と言われていたイタチも厄介者扱いです。

 このイタチは、自分でも気づかぬうちに死んでしまったのでしょう。もしかしたら、まだ死んだことに気づいていないのかも知れません。私は一体、どうすればいいのでしょうか?

 どうしたら良いのか分からないまま、これ以上、車に轢かれないように死骸を道路脇の草むらに移し…。両掌を合わせました。

2010年4月17日 (土)

山王峡に残る「水窪森林鉄道」の鉄橋跡?

Nazo_rosen2  国土地理院発行の古い地図の中に、「水窪森林鉄道」らしい表示を見つけました。軌道は飯田線「水窪駅」から戸中川に沿って遡り、水窪ダムを過ぎ戸中山の奥にまで達しています。

  森林鉄道のルートを辿り、山王峡辺りまで車を走らせてみました。

Sanoukyou2  「しらかば荘」近くで満開の桜の奥に見える3本のコンクリート柱を見つけました。もしかしたら、これが森林鉄道の遺構でしょうか?3本の橋脚と思われる遺構は高さが違い、実際にはどんな構造になっていたのかは分かりません。でも、位置的にみて鉄橋のものと思うのですが…。

 「水窪森林鉄道」が廃止されたのは、昭和42年(1967)。43年前までは、地元では「エンジン」と呼ばれていた機関車が、重い木材を満載した台車を牽いて、この橋脚の上に敷設されたレールの上を走っていたのでしょうか?

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綿毛で吸蜜?「スジグロチョウ」

Sujiguro3  タンポポの綿毛にとまるシロチョウ科「スジグロチョウ」の写真を撮ることができました。吸蜜?休憩?はて?何をしようとしていたのか…?きれいな綿毛だったので、白い花と勘違いしたのでしょうか?

 それにしても、先日苦労して撮ったばかりの「スジグロチョウ」と「佐鳴湖公園」であっさり遭遇。こんなにステキな写真を撮ることができました。あの苦労は、何だったのか…?

 世の中、こんなもんですね?

 蝶の図鑑―INDEX…検索はこちらからお願いします。

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2010年4月16日 (金)

再び土砂崩れ―「県道58号春野袋井線」

Dosyakuzure  2月27日の雨で土砂崩れが起きた県道58号の同じ箇所が、今回の雨で再び崩れてしまいました。

 春野の和菓子屋「月花園」のブログの情報です。県道58号は春野袋井線ですので大変な不自由となります。2度目ですので、復旧に手間取るかも知れませんね。

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2人のきずな深める 細沢さん方のモクレン

Hagasyo  「銀婚式の記念に2人で植えたんです」。浜松市天竜区佐久間町羽ヶ庄地区の細沢忠義さん(75)、万里子さん(72)夫婦は満開となった庭先のモクレンを見えげ、思い出を振り返った。

 高さ10メートル、枝を広げた幅は8メートルになる立派なモクレンは、「何か形に残るものを残したい」と26年前に植えた。2人にとって特別な木だ。夫婦の結婚記念日の3月30日が近くなると、ともに時を歩んできたモクレンがチラホラとかれんな花を咲かせ始め、記念日を祝福してくれる。

 「春になると夫婦で毎朝、咲き具合を確かめるのが日課なんです」と万里子さん。時には花を眺めて思い出を語り合うことも―。モクレンがきれいなうす紫色の花を咲かせるごとに、2人のきずなは深まっていく。(「静岡新聞」この木なんの木?〈29〉より)

 羽ヶ庄のモクレンが新聞で紹介されました。このブログでも何回か紹介した、あの更紗木蓮です。

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「Coca-Cola」と「Sprite」のホーロー看板

Sprite2  赤地に白の「Coca-Cola」のホーロー看板。「DRINK」「TRADE MARK REC.」が付いていますので、そこそこ古いものだと思いますが、ロゴの下の白い波線が使われるようになったのは、昭和46年(1971)以降だそうです。

 同じ会社のレモンライム風味のファンタ「Sprite」。現在はペットボトルと缶入りのみですが、昭和46年(1971)に発売された当時は、こんな緑色のガラス瓶に入っていましたね。結構、炭酸が効いていて刺激的だった「Sprite」は、「i」の「・」が「★」のように弾けています。

 私に限って言えば、最近は炭酸飲料を飲まなくなりましたが、みなさんは、サイダーでもラムネでもないあのアメリカ風のゲップを思い出しましたか?

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「神楽の舞」奉納!―佐久間町「島の祇園祭り」①

 4月9日のブログで「『相月熊野神社』に伝わる『神楽の舞』」の記事を書き、熊野神社の中に掲げられていた神楽の写真を紹介しました。この記事を読んだ「くれさん」からメールをいただきました。

 「くれさん」は、2008年6月14~15日に現地を訪れ「祇園祭り」を取材。写真も持っていると言うのです。「もし、よろしければ貸していただけないでしょうか?」との願いに快く応えていただき、私の元に写真データ満載のCDが届きました。

 「くれさん」の了解を得ましたので、この写真を公開させていただくことにします。祭りの順番は前後しますが、先ずは気になる14日夜の『神楽の舞、奉納!』から。

 「くれさん」の解説によれば、夕方に「水垢離」の神事を終えた氏子たちが、祢宜宅で開かれる「おひまち」に先立ち、最初は赤色の着物、そして黄色、青色と3人の若者が「神楽の舞」を奉納しているそうです。

 まさに「獅子舞」。尾張・三河地域の太神楽の流れをくむ一人立「獅子神楽」の興味深い写真です。ご覧ください!

Kagura1 Kagura2

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天ぷらに味噌汁に「ヤブレガサ」

Misosiru1  写真の竹筒は、春野の長蔵寺で開かれた「信濃畑ニコ二胡コンサート」の料理に付いたもの。中身は、ヤブレガサの味噌汁でした。同じキク科の春菊に似た味。天ぷらにしても美味しいのですが、独特の苦味が春の食卓にぴったり。

Yaburegasa4 「ヤブレガサ」が「破れ傘」の由来は、この形。林地に顔を出し始める葉の形が、破れた傘のようだ、というところから名付けられました。

 それにしても、山菜のほろ苦さが美味しく感じられるようになったのは、何歳頃からだったのでしょうか?

2010年4月15日 (木)

浜松に緑のふるさと協力隊

 農村に1年間住み、農業や地元の伝統行事を体験する「緑のふるさと協力隊」の隊員2人が浜松市の山間部に住むことになり、15日、鈴木浜松市長を訪れ「農村の問題点や良さを見付けたい」と抱負を語りました。

 「緑のふるさと協力隊」は環境保護などに取り組む東京のNPO法人が行っている取り組みで18歳から40歳までの希望者を1年間農村に派遣して▼農業や酪農を体験したり▼地元の伝統行事を運営したりすることで農村の暮らしを知ってもらい地域の活性化をはかるものです。

 浜松市はことしはじめて隊員を受け入れることになり、15日、京都府出身の前田博史さん(25)と千葉県出身の三輪拓也さん(22)の2人の隊員が浜松市の鈴木市長を訪れました。

 前田さんは天竜区春野町に、三輪さんは天竜区水窪町に赴任する予定で、2人は鈴木市長から「過疎地には多くの課題があるが若者の力で解決できるよう期待しています」と激励されました。

 これに対して2人は、「農作物を作り出す知恵や技術を学ぶため毎日を精いっぱい過ごしたい」とか「1年間暮らすことで農村の問題点や良さを見付けたい」と抱負を語りました。

 2人は来年の3月まで▼茶の収穫や、酒米の田植えを行うほか▼植林や伐採作業を体験する予定です。(NHK静岡放送局「静岡県のニュース」より)

 面白い取り組みですね。この2人が何を感じ、どんな問題点を挙げていただけるのか、期待したいと思います。

龍山で杉丸太の搬出について学ぶ①/杣人の会

Syuzai2  龍山町大嶺にある青山氏の山林を訪れたのは、4月10日。私たち「天竜川・杣人の会」の仲間4人が、杉丸太の搬出について教えていただくため、手入れの行き届いた天竜の森に出かけました。

 「オーイ、昼飯にしましょうよ!」。時計を見ると11時半少し前。近くに風を遮るような低い板囲いの中に、昨日の焚き火跡が残り、ここを『レストラン青山』と名付けているそうです。近くから杉などの枯れ葉や枝を集め、昨日の焚き火跡を少し掘り下げて火を点けます。総勢7人がぐるっと火を囲み暖をとり、昼飯が始まります。

Syuzai1 青山氏は「私たちは昼飯を少し早めにとり、1時過ぎまでゆっくりと身 体を休めることにしています。今日は、天竜川を遡上し、西川(さいがわ)に入った塩サンマをこの火で焼いて食べます。美味しいですよ。山での昼食は、熱々の焼き魚がご馳走で、毎日、サンマやイワシ、サバなどを楽しんでいるんです」。この時季に天竜川を上がったサンマ(しかも塩サンマ)を、ワイルドに焼いていただきました。その美味しかったこと。「これも、きつい労働の中の大きな楽しみ」と、笑顔で話してくれました。

Syuzai3  集材作業は、3人1組で行われます。1人は、チーフの青山氏。笛を口にして集材機操作を指示し、自身は斜面で伐り倒した杉丸太をキャレジ(搬器)に巻き上げるため、丸太にワイヤーロープを付ける仕事。

 他の1人は、キャレジに巻き上げた所から200メートルほど離れた所にある集積所で丸太を受け取り、トラックに積み込めるように丸太っを鳶(とび)1つで動かす仕事。

 後の1人は、集材機のエンジンを守り、チーフの笛の指示により確実にキャレジを動かす操作をする者で、ここでは若い女性が操作をしていました。

Syuzai4  昔ながらの手法を使い、淡々と作業をこなして行きます。実に連携が取れ、テキパキと安全に…。足場が悪く、不安定な斜面での木材の集積作業はいろいろな危険と隣り合わせ。一瞬も気が抜けません。だからこそ、昼はゆっくりと、そして、ヒヤリドッキリの反省と十分なコミュニケーションが大切なのでしょう。

 林業は男の仕事?いえ、実際には若い女性もしているのです。いろいろ教えていただきました。みなさん、本当にありがとうございました。(by 久保田)

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ホーロー看板で思い出す「新聞統合令」

Shinbun0  新聞のホーロー看板は、どれも同じ形。これは、新聞販売店の多くが専売でなく合売店であるため、複数の銘柄を並列して掲示する必要に応えたから。ライバル紙とは言え、決められたルールを守って競争をしていたことになります。

 先ず、右端の紺色看板。「毎日新聞」は、明治5年(1872)「東京日日新聞」、同9年(1882)「大阪日報」として創刊。その後、両社が合併し全国紙へと成長。昭和18年(1943)「毎日新聞」に統一されました。

 左端の赤い看板は「讀賣新聞」。明治7年(1874)に創刊、昭和17年(1942)に「報知新聞」を合併した際「讀賣報知」と改題しましたが、同21年(1946)に「讀賣新聞」に戻りました。

Shinbun1  「中日スポーツ」は、昭和29年(1954)に創刊。私の好きな「中日ドラゴンズ」の広報誌のようになっていますが、れっきとした「中日新聞」のスポーツ紙です。

 「中日新聞」は「新愛知」と「名古屋新聞」が合併して、昭和17年(1942)「中部日本新聞」として創刊。同41年(1966)、日本初の多色刷新聞オフセット輪転機を導入。日本一カラー印刷がきれいな新聞で知られていました。

 ところで、どうして各紙の統合・合併が進められたかと言うことですが、これは当時の政府による「新聞統合令」と言う名の「言論統制」の結果。その「新聞統合」が行われたのが昭和17年(1942)。「悪徳不良紙の整理→弱小紙整理→一県一紙への統合」の3段階を踏んで行われました。

 それにしても、新聞の題字ロゴって旧字や隷書体が多いですね?理由は分かりませんが…。いずれも、龍山町で撮影しました。

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2010年4月14日 (水)

コゲラ2羽がせっせと庭木の松に巣作り 天竜区の田口さん方

Kogera  浜松市天竜区二俣町二俣の田口国雄さん(75)方の庭木にコゲラが巣を作り、田口さんや近所の人たちは「ひなが生まれるといいね」などと期待しながら温かく見守っている。

 今月初めの朝、田口さんの家族が庭で「コツコツ」と響く音に気づき、あたりを見回すと松の木に小鳥が止まっているのを発見。くちばしを盛んに動かして木に穴を開けている様子で、調べると背中に白と黒茶色のしま模様があることなどからキツツキの仲間のコゲラと分かった。

 「こんなことは初めて。びっくりしました」と田口さん。そのうち2羽が交代で木に穴を開けていることが分かり、「つがいだとしたらひなが生まれるのを見たいね。一生懸命巣作りしている様子を見ているとかわいくて愛着がわきます」と笑顔を見せた。

 コゲラは留鳥(りゅうちょう)として全国に分布、近年は住宅地の公園や民家の庭の木に営巣することも見かけるという。(「中日新聞」より)

 昨年、職場付近の街路樹にコゲラが止まり、「コツコツ」しているところを見ました。なぜか嬉しくなったのを思い出します。

シカ被害 山林食害は古着で撃退 山梨の農家

 シカによる山林の食害に悩まされていた山梨県北杜市白州町の農業、上原公夫さん(75)が独自の防止策を考案し、効果を上げている。方法は、木の幹の地上約1メートルの位置(シカの口とほぼ同じ高さ)に古着を巻くだけ。県によると、木の周りを柵や網で囲むなどの対策はあるが「古着は聞いたことがない」。科学的な根拠は不明で、他地域の山林まで効果があるか分からないが、上原さんは「人間のにおいがするから、わなだと思うのかもしれない」と推測している。

 上原さんは約3ヘクタールの山林を所有。元はクヌギやナラ林だったが、35年ほど前「いつかは役に立つだろう」と、高級木材のヒノキに植え替えた。

 しかし、若いヒノキの皮はシカの餌となるため、植えた直後から苗木が食い荒らされた。シカが急増した15年ほど前には、被害は年間100本近くに達した。地元の猟友会に駆除してもらったり、シカの舌がしびれる薬を幹に塗ったが、被害は止まらなかった。農業資材のビニールを幹に巻いても、破られた。

 途方に暮れていた95年3月ごろ、着古して処分するつもりだったズボンや肌着を見て、ふと思いついた。「せっかくだから巻いてみるか」。若木10本の根元に巻き付けてみると、不思議なことに食害に遭わなくなった。

 ただ木が成長すると、また被害が出た。試行錯誤の結果、シカの口とほぼ同じ高さの位置に巻き付けたところ、被害がやんだ。知人から古着を集め、今は約3000本のヒノキのうち若い約600本が服を“着ている”。周辺で林業を営む友人らにも勧め、効果を上げているという。

 県森林総合研究所によると、シカは嫌なにおいがするものには最初は近寄らないが、やがて慣れるという。担当者は「なぜ古着に寄りつかないのか、不思議だ」と話している。(「毎日新聞」より)

 昨日(4月13日)夜、NPO法人「天竜川・杣人の会」の役員会が開かれました。その席でも、北遠各地から引佐にまで広がっているニホンジカなどによる食害が話題に上がりました。当会は、間伐の促進と食害被害の問題を、引き続き「まちの人」に訴えて行きます。他県の出来事ではなく、私たちのすぐそばで起きている事。この問題についてのご理解とご協力をお願いします。

『静岡県伝説昔話集』4―「山婆(やまんば)」

 昔、和泉の倉木山の山婆が住んでいた。藤の皮で布を織る事が上手で、福沢や和泉や落井に出て来て、機(はた)を借りて布を織ったという。今、落井に借宿という屋敷があるが、その家へはよく出て来て機を織ったそうだ。山婆は記念のために、その家へ一本の藤の木を植えた。それが大変大きくなって、かなり以前まではあったというが、枯れてしまって、今のは、その跡へ植えた二代目の藤だという。また、その宿の近くに産婆(さんば)さまという小さな祠がある。山婆はお産をさせる事が上手だったので、後の人がお祀りしたのだという。

 福沢には日向という家があるが、山婆は、よくその家へ行っては子守をしたり留守番をしたりしていたが、ある日、その家の子供をお守りしていて、ついに食べてしまった。その家の人達は、どうかして仇を討ってやろうと思っていたが、ある日、また山婆が来たので、丸い石を焼いて団子とともに食わせた。山婆は腹が熱くて仕方がないので水をねだると、油を水だと言ってくれたので、ますます苦しくなって、ついに落居(原文のまま)まで逃げてきて、釜川から天竜川に入って死んでしまった。

 一説には、日向の子供を食ったので、村の人々が殺そうとすると、山婆は倉木山へ逃げた。人々が追っていくと、不意に山が真っ暗になってしまった。それから倉木山(暗き山)と言うようになった。村人はどうしても討ち取ることが出来ないので、信州の代官所へ願って討ち取ってもらうようにした。代官所では、平賀中務という人と、矢部後藤左衛門という二人に命じて討ち取るようにした。そして、村人と力を合わせて追ったので、山婆は、ついに釜川から川に入って秋葉山に逃げていった。そして平賀と矢部の二人は浦川村の川合に永住したということである。

 また一説には、山婆が時々、舟戸のある家へ行くので、その家の主人が大変怖がって、どうかして来ないようにしようと思い、ある日、蕎麦団子と一緒に丸い石を焼いて食わせた。山婆は、腹の中が焼けて苦しがり、天竜川に入って死んだ。それで、山婆が祟ってはいけないと、浅間山へ小さな祠を建てて、産婆様といって祀ってある。小学校の上の方に子生という所があるが、ここは山婆が子供を生んで育てた所だそうだ。

 山婆が機を借りにきたので、借宿というのだともいうが、また一説には、源平の時、負けた平氏方の武士が二、三人逃げて来て泊まったので、借宿というのだともいう。

 山婆が富士山(竜頭山ともいう)を造る時、倉木山から土を運んで持って行った。もう一度土を運べば富士山が丸くなるというので、夜中に土を運んでいくと、戸口という所で臼を(餅を)ついている家があったので、夜が明けたのかと思って、土をそこに置いて倉木山へ帰ってしまった。その土が浅間山だという。また、その土は休んだ時に置いたのだともいう。

 戸口から「おいだいら」という所へ猪が出て困った時、山婆が来て、山のてっぺんから大きな石を猪にくらわせた。この石は石仏といって今でもある。

  ◆       ◆       ◆       ◆

 これは、磐田郡山香村の言い伝えとされています。

 竜頭山は別名「遠州富士」とも呼ばれ、浅間山は山香にある山。「子生」とは、以前紹介した明光寺の山にある「子生石(こうみたわ)」のことです。「倉木山から土を運んで持って行った」とは、倉木山が崩れたことがあったのでしょうか?

 ●今から千年ほど前のお話です。和泉から福沢へ行く途中の倉木山の山奥に「やまんば」が…
 ●『さくま昔ばなし』の中では、佐久間の民話「やまんば物語」の機織りについて…
 ●「今からおよそ一千年ほど前、やまんばはこの一心滝を中心に…
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「木蓮はシンボルツリー」が気になって…

Mokuren  この大きな木蓮の木は通る人の目を引いている。 羽ヶ庄という村のシンボル的な花になったが、過疎化現象に反比例して毎年花の数を増やしている。

 夏目さんのブログに掲載されていた佐久間町羽ヶ庄のシンボル―「サラサモクレン」の紹介記事と写真です。あれから3日で、気になっていたモクレンは、ここまで開花したんですね。

 季節の足音が聞こえてきます。

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今年初めてのトンボは「ニホンカワトンボ」

Tombo5  春野町長蔵寺で今年初のトンボと対面。メタリックな青緑色の美しいトンボでしたが、さて種類は…?イトトンボにしては太いので、カワトンボ?あちらこちらとネットでの調査を繰り返し、どうやら「ニホンカワトンボ」だと思うに到りました。

 「ニホンカワトンボ」の翅は橙赤色となっていますが、写真のトンボの翅は透明。じゃあ、別のトンボ?とも思ったのですが、透明の翅の個体もあるようです。翅の縁紋が赤色なのが♂で、♀では白色とのことですので、この個体は「♀」。羽化後間もない未成熟な「ニホンカワトンボ」ということでしょうか?よく似たトンボに「アサヒナカワトンボ」という種類もあるそうですが…。

 たった、1カットしか撮れなかったのですが、これが、今年初めて撮ったトンボの写真です。まあ、「ニホンカワトンボ」ということにしておいてください。

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2010年4月13日 (火)

「水窪森林鉄道」の名残の鉄橋

Shinrintetsudo9  地元・水窪町では「エンジン」と呼ばれていた機関車が走っていた「水窪森林鉄道」に関する資料には、なかなかお目にかかれません。昭和17年(1942)~42年(1967)までは、水窪川の支流・戸中川沿いに走っていたはずなのですが…。

 少ない資料を基に、「水窪森林鉄道」の遺構と痕跡を訪ねてみました。

 最初の出会いは桜の花越しの橋梁(鉄橋)。3本の橋脚に支えられ、向こうに見えている青緑色の橋梁がJR飯田線です。

 この橋梁が架かるのは、飯田線「水窪駅」の北側。現在でも歩行者用の橋として使われていますので、歩いてなら渡ることができます。

 川沿いの道を上流に遡ると「水窪発電所」を経て「水窪民俗資料館」(水窪町地頭方1097)に行くことができます。森林鉄道は軌道を軋ませ、この道を走っていたはず。この道をたどれば、何か見つかるかも知れませんね。

 さらに上流に向かってみることにします。

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『松岡修造のくいしん坊!万才』で水窪の「とじくり」を紹介

Fujitv  当ブログの昨夜のアクセスが跳ね上がりました。その検索キーワードを探ると、早寝早起きの私がとうに深い眠りに就いていた時間(23:33~23:39)に放映されたフジテレビの番組『松岡修造のくいしん坊!万才』―「潅仏会」に作られるお菓子「とじくり」を紹介したためと分かりました。

 『松岡修造のくいしん坊!万才』の公式ホームページによれば…

 水窪町(みさくぼちょう)は浜松市の北部、長野県との県境にある山の町です。ここでは、4月の花まつりに「とじくり」というお菓子を作って、甘茶と一緒にいただきます。とじくりとは「とじ込める」という意味。大豆を煎って香りを立てから水と砂糖で甘く煮込み、蕎麦粉を加えたあと団子状に丸めたお菓子です。ほのかな甘みに懐かしさを感じさせる味が好まれて、わざわざ買いに来る人もあるそうですが、お店には売っていない手作りのお菓子です。

Tjikuri  きっと、深夜の番組で松岡修造が「とじくり」を熱く紹介し、番組を視た人たちが「とじくり」のキーワードで検索した結果、当ブログがヒット。アクセスUPにつながったのでしょう。

 毎日、毎日、書いている私がびっくりする程の人が、このブログに寄ってくださいます。もしかしたら、北遠出身者が故郷を懐かしんでアクセスをしてくださっているのかも知れません。あるいは、私と同じように「北遠の魅力」の虜(とりこ)になっている人が多いのかな?

 できる限り北遠に足を運び、「出かけよう!北遠へ」ブログの記事を書き続けようと思っていますので、今後ともよろしくお願いします。

 ●「とじくり」という名前のお菓子をご存知ですか?…
 ●①まず、お米を洗いざるに入れて乾かしておきます…
 【関連記事】「とじくり」作り楽しく 佐久間・城西小児童
 【関連記事】「潅仏会」には「とじくり」を供える
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2010年4月12日 (月)

山野草の宝庫「おのうえさんちの庭」

 春野町長蔵寺は、熊切川を遡った辺り。春まっさかりの「おのうえさんちの庭」には、何十種ものスミレと山野草がいっぱいです。すべてをお見せすることは不可能ですが、現在見ることができる花の中から主なものを選らんで紹介します。

 まるで植物園のよう。これが個人の庭だなんて、信じられますか?

 花の種類は、写真の上にカーソルを合わせていただければ表示されますので、お確かめください。

Atsmoriso0 Mizubasyo3
Baikaikariso4 Ikariso5
Ebine4 Fukkiso5
Urashimaso7 Okinagusa6
Ichirinso8 Nirinso9

2010年4月11日 (日)

モンシロチョウによく似た「スジグロチョウ」

Sujigurocho0  モンシロチョウ?違います。同じシロチョウ科の「スジグロチョウ(スジグロシロチョウ)」。春野町長蔵寺の信濃畑(しなんばた)で、モンシロチョウに交じって飛んでいました。

Sujigurocho8  この蝶が、私にとっての47種め。翅表よりも翅裏の方が、黒い筋がはっきりとしています。何度も近づき、何度も逃げられ、数カット撮ったのですが、ブレたり、ピントが合わなかったり…。特に珍しい蝶でもないのかも知れませんが、昆虫少年だった頃以来の確認です。

 日本の蝶の代表選手のように思われているモンシロチョウとは、実はアブラナ科の野菜の栽培とともに入ってきた帰化昆虫なのだそうです。「スジグロチョウ」の幼虫は野生の植物だけを食べますので、モンシロチョウに追いやられてしまったようです。そんな因縁の2種の蝶が、ここ信濃畑では仲良く飛び回っていました。

 蝶の図鑑―INDEX…検索はこちらからお願いします。

 【関連記事】綿毛で吸蜜?「スジグロチョウ」
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春だけの出会い―佐久間の「ニリンソウ」と「カタクリ」

Nirinso1  花の季節を迎えている佐久間町では、道路脇で普通に咲いている白い花―すでに何度も紹介しているキンポウゲ科の「ニリンソウ」です。

 昨日(4月9日)、急に思い立っての「北遠行」でしたが、県道9号と同1号との合流地点、川上地区に始まり、東に向けて車を走らせる道すがら、さらに、同290号水窪羽ヶ庄佐久間線沿いでも…。黄色く目立っているのは「ヤマブキ」の花、白く咲いているのは「クサイチゴ」だと思っていたら、何と「ニリンソウ」。これには、ビックリしました。

Katakuri7  この季節にしか地上部に姿を現さない「スプリング・エフェメラル(春の儚いもの)」の植物ですので、私が気づいていなかったとしても不思議はないのですが、それにしてもたくさん見ることができました。

 佐久間では、今年最後と思われる「カタクリ」の花も2カ所撮影することができましたので、そのうちの1枚を掲載します。

 「カタクリ」の自生地として知られる「水窪かたくりの里」では、「まだ、咲いてたよ」と、偶然に行き会った水窪のブログ「自然の恵み」の木タロウさんが教えてくれました。

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 ●「ここは『きれいな花』の咲くところです。ゴミを捨てないで」…
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 ●すでに紹介済みですが、エンゴサク2種を並べてみることに…
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2010年4月10日 (土)

「第3回信濃畑ニコ二胡コンサート」と春野の「うまいもん」

Concert4  とにかく、楽しくて美味しい1日―「第3回信濃畑ニコ二胡コンサート」が開催された4月9日の春野町長蔵寺は、桜が満開。二胡奏者の劉揚(リュウヤン)さんとエレクトーン奏者の有美さんのジョイントコンサートに、約150人もの人が集まりました。

 スタッフとしての私の役割は受付。10時を過ぎた頃から徐々に人が集まり始め、受付を済ませた後は、「月花園」の「青ねり」と春野産のお茶をいただき、会場となっている「おのうえさんちの庭」を山野草を眺めながらの散策。昼食が始まるのを待ちました。

Syokuji2  さて、昼食ですが、主食はタケノコやシイタケの入った炊き込みご飯。天ぷらは、コシアブラ、イワタバコ、タラノメ。ヤブレガサ入りの味噌汁やコゴミの塩茹で、タケノコやワラビの煮物などの山菜尽くしとアマゴの塩焼き…。

 食事の後は、いよいよコンサートの開幕ですが、その話は、また後ほど…。食いしん坊の私としては、先ずは「うまいもん」の話をしておきます。

翅表の端に鮮やかな黄色い紋「ツマキチョウ」

Tsumakicho  昨年来、気になっていた白い影―モンシロチョウと比べると、やや小さいのですが、時々見える翅裏の迷彩柄。「あれではないか?」と推測はしていたのですが、なかなか姿を捉えられませんでした。それが、とうとう…。

 やはり、間違いありませんでした。「あれ」とはシロチョウ科の「ツマキチョウ(褄黄蝶)」。私にとっては46種めの蝶との出会い。この蝶も、年1回だけの発生です。

 幼虫の食草は、アブラナ科の植物。止まっていたのは、ナデシコ科のミミナグサの花。半開きになった翅表の端に鮮やかな黄橙色の紋。「ツマキチョウ」の♂です。

 私が蝶を追いかける少年だった頃には捕獲したこともあったのですが、最近はとんと見る機会がありませんでした。佐久間町中部で見かけました。「ツマキチョウ」も、蝶の中の「スプリング・エフェメラル(春の儚いもの)」。待たれる「クロツバメシジミ」の発生は、まだのようです。

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2010年4月 9日 (金)

壮観“山里の春”満開 水窪

 浜松市天竜Oono_2 区水窪町の山あいにある大野地区の水窪小旧大野分校跡地で、樹齢150年を超す山桜がことしも満開の見ごろを迎え、20人ほどが静かに暮らす小規模集落に一足遅れて春の訪れを告げている。

 明治時代に地元住民の手で植えられたとされる山桜は、根元の直径が約2メートル、高さが約20メートルと存在感たっぷり。県西部を中心に町外からも多くの花見客が訪れ、集落は1年を通じて一番のにぎわいを見せている。標高650メートルに位置する大野地区では、ふもとの桜より1週間ほど遅れて満開となる。10日には住民総出で花見会が開かれる。(「静岡新聞」より)

 昨日、久保田さんから届いた写真で紹介した「旧水窪小学校大野分校跡の山桜」の新聞記事です。見ごろですよ。

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今週末が見ごろ―羽ヶ庄のサラサモクレン

Hagasyo  急に佐久間の羽ヶ庄(はがしょう)に行きたくなり、仕事を休んで車を走らせました。目的は、細澤さんちの「サラサモクレン」です。昨年と同じなら、そろそろ満開になっているはずなのですが…。

Mokuren3  ところが、ピンクの花は五分咲きくらい。満開までには、あと2~3日かかりそうです。でま、1週間待つと見ごろの時季を過ぎてしまいますので、出かけるから今週末がお勧めです。

 場所はどこ?二本杉峠とほうじ峠の間です。県道290号水窪羽ヶ庄佐久間線沿いに車を走らせれば、誰でも気づく美しさ。「アレキサンドリア」という品種だそうです。

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「相月熊野神社」に伝わる「神楽の舞」

Kumanojinja  佐久間町相月、国道152号の「相月トンネル」を通り抜けてしまうとパスしてしまうのが「島(しま)」の集落。トンネル入口を右に逸れ「城西橋」を渡って水窪川沿いに車を走らせてみてください。やがて見えて来るのが島。夏には「青垣山祇園祭り」が催される集落です。

 その集落の小高いところにあるのが「相月熊野神社」。ちょっと不釣合いな赤い鳥居をくぐり長い石段を上ってみました。

 写真が「熊野神社」の社ですが、「牛頭天王社」「八坂神社」「唐渡神社」と、さまざまな神が合祀されているようです。失礼して、中を覗いてみました。すると…

 壁に掛けられた額に納められた写真が目に付きました。御幣を手にして石段を上る女物の着物を着た獅子頭。これは神楽では?とりあえず写真に撮って下に降り、地元の人に聞いてみることにしました。

Kagura2  「あのう、熊野神社の中で見た写真のことですが、神楽ですか?」「そうだよ」「やっぱり。今でも行われているんですか?」「そう。6月と11月の年に2回、続けているよ。興味があるの?」「ええ、とっても…」「なかなか、続けるのは難しいけどな」。

 すぐ近くの芋堀(いもほり)の神楽が「フェスタさくま」の舞台で見たことがあります。相月諏訪神社の神楽は、アルバムの中で見たことがありました。そして、この島にも、神楽が伝承され、嬉しいことに現在でも続けられているのです。

 「この道を行くと、どこかに抜けられますか?」「ああ、西渡に抜けられるよ」との話に従って行くと、その道こそ荷車の轍(わだち)が残る「塩の道」。横吹(よこぶき)、立原(たっぱら)、間庄(ましょう)、瀬戸を通って明光寺峠を経て、八丁坂を縫うようにして西渡に出ることができました。

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2010年4月 8日 (木)

北遠の里にひっそり咲く「一本桜」最終報

Oono8  妖艶さ、北遠随一!旧大野分校跡の桜が満開です。

 3回通って、やっと満開にお目にかかれました。今週末の土、日には、地域出身の方々の里帰りやら、見物の方々やら…、山の集落は久しぶりに賑わいを取り戻すことでしょう。

 願わくは 花の下にて春死なむ その如月(きさらぎ)の望月の頃

 春風の 花を散らすと見る夢は 覚めても胸の騒ぐなりけり

 西行の歌二種。日本人の千年変わらぬ花狂いなのです。また、桜の花が散る風情も多様で、豊かな言葉がいっぱいです。「花嵐」「花吹雪」「花筏」「葉桜」と続いていきます。(by 久保田)

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懐かしい「農協マーク」―「くみあい配合飼料」のホーロー看板

Kumiai9  黄色の地に紺の文字で「くみあい配合飼料」。農業協同組合は、「農協」または「くみあい」と呼ばれていました。

 看板の左肩に描かれた赤字の農協マークが、ノスタルジーを誘います。

 農協のスタートは、戦後のGHQの指導によるもの。第一次農地改革に伴い、昭和23年(1948)に既存の農業会を改組して発足しました。その時に使われるようになったのが「農協マーク」。

 農業協同組合記章図案募集により、2,986点の応募の中から、このマークが選ばれたとのことです。「のうぎょう」の「の」と「協同組合」の「協」と、「稲の穂」を図案化したものとされていますが、当時の新聞には、「マークの穂は、稲に限らず全ての主要作物の生産を表している」と報道されています。

 現在使われている「JA」マークへと変更したのは平成4年(1992)。この「農協マーク」を見る機会も、まれになって来ました。

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2010年4月 7日 (水)

満開!八重咲きの豪華な花「三ヶ日桜」

Mikkabi2  これが、あの「三ヶ日桜」です。

 昭和63年(1988)に新品種に登録された八重咲きの豪華な花。北区三ヶ日町鵺代(ぬえしろ)のマンサクの群生地で知られた「乎那(おな)の峯」で、白い花を咲かせていました。

 薄紅色の蕾が開く頃には白っぽく変わり、その白さが次第に増すとのことです。まだ蕾は残っていますが、ソメイヨシノより4~5日遅れて、ほぼ満開を迎えています。

 見たことがありますか?これが、あの「三ヶ日桜」です。

白いスミレを3種紹介

 「スミレと言えば、菫(すみれ)色の花」と決まっているわけではありません。白花もあれば、黄花のスミレもあります。

 …というわけで、白い花を咲かせるスミレを3種並べてみました。

 1枚目は、そのものずばりの「シロスミレ(白菫)」。葉の形は本種の「スミレ」によく似ていますが、花は白色。紫色の筋があります。

 2枚目は「ニョイスミレ(如意菫)」。葉の形は「タチツボスミレ」のようなハート型です。北区三ヶ日町の「乎那(おな)の峯」で見かけました。

 3枚目は「エイザンスミレ(叡山菫)」。葉が三裂し、一見スミレの葉のようではないのが特徴です。

 文部省唱歌『春の小川』の歌詞では、小川の岸で、レンゲとともに春を告げるスミレ。次は、黄色いスミレを探してみることにします。

Sirosumire9 シロスミレ
ニョイスミレ Nyoisumire8
Eizan4 エイザンスミレ

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 ●「山路きて  なにやらゆかし 菫草」…
 ●スミレ、すみれ、菫―日本に自生している「スミレ」は60種…
 ●最近撮った、スミレの写真を並べてみました…
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「秋葉ダム」5門開放

Akihadam2  4月3日の朝、見ごろを迎えたソメイヨシノが彩る船明ダム湖の水が少なく、堆積した土砂が見える状態。「?」と思っていたら、上流の秋葉ダムで6門のゲートが全開。豪快な放流が行われていました。「まっ、写真は帰りでいいや」。

 ところがデジカメを取り出した帰り道には「1、2、3、4、5…」と5門だけ。どうやら、船明ダム湖の水位を調節し、秋葉ダムのゲートを開いたようです。

 白い水しぶきを上げる秋葉ダム。全門でないのが残念ですが、山間に響く轟音を想像してください!今春の雨量が多かったのが分かります。

 ●大雨でダム湖の水位が上がった浜松市天竜区佐久間町の佐久間ダムが…
 ●先日、全5門からの放水の記事と写真を紹介…
 ●「佐久間ダム」の大放水―2008年6月21日となっていますので…
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2010年4月 6日 (火)

旧家田代家の貴重な古文書紹介

Tashiroke  浜松市天竜区の市立内山真龍資料館で6月12日まで、「浜松市指定文化財 田代家の文書」展が開かれている。

 田代家は天竜川のいかだ問屋を経営していた旧家。1996年に旧天竜市に寄贈された田代家の古文書の中から、特に貴重とされる10点が展示されていて、江戸時代の渡船制度などをうかがい知ることができる。

 徳川家康から田代家の先祖に与えられたという朱印状や、当時の土地台帳も紹介されている。(静岡新聞」より)

 この機会に、ぜひ「内山真龍資料館」をお訪ねください。

1平方キロに23匹 シカ生息調査結果報告

 和歌山県古座川町内でシカなどによる農作物への食害が深刻化していることから、生息調査をしていた町鳥獣害防止対策協議会(広畑幹朗会長)は、2009年度の結果をまとめた。車から目視調査した場所では、シカの匹数は1平方キロ当たり平均23匹で、一般的に農作物に被害が出ると言われる1平方キロ当たり10匹を超えていた。

 09年度に鳥獣害防止計画を立て、国から鳥獣害防止総合対策交付金事業として約92万円の補助金を受けて調査した。このほど同町高池の町役場であった会議で結果が報告された。

 シカの生息調査は町猟友会に依頼。会員約50人が町内全域に分かれ、夜間、車を走らせながらライトをつけて目視。8月に2回、9、10月に1回ずつ調べた。ほとんどの地域でシカが現れ、多くが雌だったという。車で走りながらの調査なので道路沿いが中心だったが、照射幅(110メートル)に走行距離を掛けたものを照射範囲として計算し、1平方キロ当たりの平均匹数を出したところ、シカは23匹だった。

 同協議会事務局の町産業振興課は、シカによる食害が増えており、町が本年度から有害鳥獣駆除補助を新たにシカ捕獲者に出すようになったことを説明。1頭につき、銃器による捕獲で報奨金1万円(県が半分負担)、わなによる捕獲で6千円(同)を支給する。出席者からは「大きな網で囲むなど集中的に捕獲しないと効果が上がらないのでは」などの意見が出た。

 町によると、4、5年前は道路沿いでシカの群れを見掛けることは少なかったが、最近は昼夜を問わず、多い時は20~30匹の群れを見るという。「いままで被害に遭っていなかったユズの苗木やシキミの新芽が3年ほど前からシカの食害に遭うようになり、全滅させられた場所もある。とにかく捕って数を減らすしかない」と話している。

 協議会は2008年9月、鳥獣害防止対策の普及や啓発などを目的に町、みくまの農協、東牟婁振興局、町農業委員会が発足させた。(「紀伊民報」より)

 北区引佐町でも、ニホンジカやイノシシによる食害に手を焼いているという話を聞きました。カモシカの姿も見るようになったとも。ますます、被害の広域化、深刻化が進んでいるようです。

春の使者「ミヤマセセリ」との出会い―水窪

Miyamaseseri1  セセリチョウ科の「ミヤマセセリ」とは、初めての出会い。初対面であるにも関わらず、私にとっての45番目の蝶「ミヤマセセリ」だとすぐに分かりました。

 褐色地に黄色紋を散らした独特の翅を持つセセリチョウ―年1度だけ3月下旬から4月に発生し、落葉広葉樹林で見られる蝶です。ミツマタの白い花で吸蜜中だったのですが、カメラを向けると同時に飛び立ち、地表近くを飛んで翅を開いて落ち葉の上に止まりました。

 翅を閉じて止まることが多い蝶の中で、この「ミヤマセセリ」は開いて止まることが多いようです。自分の保護色に自信を持っているのでしょうか?

Mitsumata6  幼虫の食草は、ブナ科のコナラやクヌギ。地味な蝶ですが、会いたかった「春の使者」とは水窪町草木での出会い。前翅中央部に白色帯があるのが♀とのことですので、写真の「ミヤマセセリ」は♂のようです。

 こんなに近くから写真を撮らせてくれました。

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「広報はままつ」の表紙を飾る「JR飯田線のS字鉄橋(天竜区佐久間町相月)」

Koho  『広報はままつ』(4月5日号全市版)の表紙写真は「渡らずの鉄橋」―「JR飯田線のS字鉄橋(天竜区佐久間町相月)」。

 天竜区にあるJR飯田線城西駅。この駅と向市場駅の間にはS字鉄橋、通称「渡らずの鉄橋」があります。この鉄橋は水窪川左岸の掘削中のトンネルが中央構造線の地殻変動により崩落し、やむなくその部分を迂回したためにできたもの。鉄橋を通る電車は川の対岸に渡らず、元の岸側に戻ってきます。全国的にも珍しく、この日も鉄道ファンがカメラを構えていました。

Shironishi この写真を見たすべての浜松市民が「渡らずの鉄橋(水窪川第六橋梁)」を知ったことになります。さらに人気が出て、カメラを構える人たちであふれるかな?気になる撮影ポイントは、向皆外(むかがいと)の「城西大橋」の上です。

 ●「渡らずの鉄橋」とは、もちろん通称。正式には「第6水窪川橋梁」と言います…
 ●以前から、ぜひ入手したいと思っていた「風景印」が、これ…
 ●飯田線の「渡らずの鉄橋」は、「城西」~「向市場」間に架けられた…
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2010年4月 5日 (月)

春の儚いもの―陽射しを浴びる「ニリンソウ」

Nirinso1  何度見ても、「春の儚いもの=スプリング・エフェメラル」と呼ばれる山野草は魅力的。佐久間町芋堀の、キンポウゲ科の「ニリンソウ」の自生地に立ち寄りました。

 この日は、NPO法人「天竜川・杣人の会」の仲間たちと水窪に出かける途中。「ちょっと、寄って!」とお願いしての道草です。

Nirinso9  お目当ての「ニリンソウ」にカメラを近づけて撮影してみました。1つの草から2本の花茎が伸びて来ることが多いので「二輪草」と呼ばれますが、多くの花にはまだ蕾が残っています。と言うことは、まだしばらくは、この可愛らしい花を楽しめるということ。

 山野草は、山の自然の中で眺めるのが最高。真っ白い花が春の陽射しを浴びながら山の斜面に群生していました。「やっぱり、いいですよね~」。

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独特な花の形―芋堀の「ヤマエンゴサク」

Yamaengosaku4  昨年も訪ねた佐久間町城西地区の「芋堀(いもほり)」の「ヤマエンゴサク(山延胡索)」。今年も会ってみたくなり、4月3日に訪ねました。

Yamaengosaku6  昨年と違っているのは、私のデジカメ。グンと接写に強くなりましたので、今年はこんな写真が撮れました。ケシ科キケマン属「ヤマエンゴサク」の独特な形の花がよく分かっていただけると思います。

 昨年の花は青紫色が強かったのですが、今年は淡いピンク色。花が終ればじきに地上部が枯れる「スプリング・エフェメラル」の一種です。

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2010年4月 4日 (日)

濃いオレンジ色の翅―「ベニシジミ」の春型

Benisijimi3  すでに何度も登場していますので、特段珍しくもないのですが、UPで撮影できましたので、紹介します。シジミチョウ科ベニシジミ属「ベニシジミ」の春型です。

 年3~5回は発生するとのことですが、この季節には特に目立ちます。幼虫の食草はスイバ、ギシギシなどのタデ科ギシギシ属の植物。こうしてよく見ると、本当に鮮やかな濃いオレンジ色。小さな蝶ですが、大きく見えました。

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山間に咲く桜―「大野分校跡の山桜」

 昨日、紹介した水窪の旧水窪小学校大野分校跡の「エドヒガン」。地域のシンボルとして親しまれている「大野分校跡の山桜」の写真を、もう少し掲載することにします。

 向こうの山に点々と見えるのも、エドヒガンの花。「行ってみたいけど、なかなか行く機会がない」と言う人がおおいはずです。

 この写真で、山間に咲く桜の花に思いを馳せてください。とにかく、ステキな桜です。

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浜松は、どこに出かけても桜の見ごろ

Misakubo5  水窪の道の駅「国盗り」から、水窪川の対岸を眺めると、桜が満開。「水辺の小径」と呼ばれる遊歩道の辺りです。おそらく、あれは「ソメイヨシノ」。

 こちら側にも、まだ木は小さいのですが、紅色の桜が下向きに花を開いています。多分、これは「カンヒザクラ」。

Kanhizakura8  南北に広い浜松市ですが、今年の桜の開花には、あまり時期のズレはなさそう。「オオシマザクラ」「ヤマザクラ」「エドヒガン」―ここ数日間でしたら、どこに出かけても「お花見」ができます。

水窪の魅力発信―「草木トンネル山の駅」のお披露目会

Yamanoeki3  三遠南信自動車道の建設予定地だった空き地を、水窪の魅力を発信するための活動拠点として活用する「草木トンネル山の駅」のお披露目会が4月3日に開かれ、多くの人が集まりました。

 「山の駅」には、まだ整備された駐車場や建物があるわけではありません。ここを活動の場にする地元組織「山に生きる会」からの招待を受け、私たちNPO法人「天竜川・杣人の会」も駆けつけ、鈴木健一副会長がお祝いのメッセージを伝えました。

Yamanoeki9  場所は、国道152号から外れた同474号「草木トンネル」を抜けた先。水窪町の中心街から車で15分ほどのところです。お披露目会では、「山に生きる会」の人たちから、葉ワサビ、タラの芽、ヨモギ、フユワラビなど山菜のてんぷらや、手打ち蕎麦、鮎の塩焼き、草餅やコキビ餅などを振る舞っていただき、みんな大喜び。

 「どこから、来たんですか?」「浜北。でも、元は西浦だから…」「久しぶりですか?」「山の仕事をしに月に1度くらいは帰るようにしているけど、今回は新聞で読んで、すっ飛んで来ました」。

Sansai5  私たちには、カナダ人留学生のエミリーさんも同行。私たちと同じように、あん餅を食べたり、揚げたての「てんぷら」にも塩をつけて笑顔で食べていました。「おいしい?」「Anko Oishii」「山菜もおいしい?」「Sansai?」「ワイルド・ベジタブル…?」「Wild plants?Delicious!」。

 今後、ここを会場として、チェーンソーアートや登山、草木染めなどの山の資源を生かした体験学習会をイベント的に開催する予定とのことですので、楽しみに待つことにしましょう。

 【関連記事】水窪の魅力“達人”が発信 「山の駅」あす誕生

2010年4月 3日 (土)

念願だった「旧大野分校跡の山桜」との出会い

Oono4  念願だった水窪町大野地区の旧水窪小学校大野分校跡の山桜を見ることができました。

 写真の桜が「旧大野分校跡の山桜」として知られた「エドヒガン」、樹齢150年と言われる古木です。標高約650メートルの茶畑に囲まれた山間の集落の廃校跡。この桜ンい会うために、水窪を離れた元住民たちが、花の時期に合わせて帰って来るのです。

 急勾配の山肌を見下ろし、向こうの山にも同じ「エドヒガン」と思われる淡いピンク色の花が望める絶景。このロケーションの中で眺める「エドヒガン」は、浜松で一番の桜と言っても言い過ぎではないかも知れません。

 まだ、間に合います。自動車で登れますが、山道は気をつけてください。遠くても、苦労して会いに行くだけの価値は十分にあります。

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「天下一の桜」見に来て 高遠城址公園開き

Takato  「天下第一の桜」として知られる伊那市高遠町の高遠城址(し)公園で1日、公園開き式があり、さくら祭りが開幕した。約1500本のタカトオコヒガンザクラはまだつぼみだが、市観光協会によると、4日開花、6~12日ごろが見ごろと予想されている。

 公園内にある高遠閣で開かれた式で、小坂樫男市長は「多くの人たちに桜の花を見てもらい、市のPRをしていければ」とあいさつ。地元の3保育園の年長の園児約45人がかわいらしい歌声を披露した後、園内に移動し、小坂市長と手をつないで古木のつぼみがふくらむ桜雲橋を渡った。

 また同日、伊那署は高遠閣横に臨時警備派出所を開所。署員らが観桜期の事件や事故防止、道案内などに当たる。

 祭りは今月末までで、同観光協会では期間中30万人余の入園を見込む。昨年はETCの週末割引の影響などで同公園までの道路で激しい渋滞が起きたため、今年は市役所駐車場からも公園近くまでのシャトルバスを運行。また国道152号バイパスが3月末に開通し、混雑解消が期待されている。

 期間中の入場料は一般500円、小中学生250円。問い合わせは、市観光協会高遠支部=電0265(94)2552=へ。(「信濃毎日新聞」より)

 昨日の強風が多少は花を散らしたかも知れませんが、でも私の見た限りでは、まだまだ大丈夫。今週末は、それぞれに「お花見」を楽しんでください!県境の向こうは長野県―高遠での桜の見ごろは来週半ばからです。

廃レールで作られた春野町山路の半鐘台

Sanro6  「14/71」―これは、春野町内で現在までに確認できたレールでできた半鐘台の数です。つまり、71基あると言われる春野町の半鐘台のうち、14基が森林鉄道の廃レールを組んで作られたもの。そして、15基目を豊岡字山路(さんろ)で見つけました。

 山路とは、昨年末全焼してしまった龍頭山戒光院の裏側に当たる小高い地域。「春野町消防団第7分団1部」の倉庫脇に立っています。

 倉庫の外壁には半鐘の打ち方で情報の違いを伝えるための「消防信號」のホーロー看板が、良い状態で残されていました。

Shingo9  例えば「近火信號」は「●―●―●―●―●」の連打、「出場信號」は「●―●―● ●―●―●」の繰り返し、「應援信號」は「●―● ●―● ●―●」という約束です。

 「気田森林鉄道」が廃止されたのは、昭和34年(1959)。あれから50年以上の歳月が流れましたが、木材を満載した台車を走らせたか細いレールは、今でも半鐘台として春野のあちらこちらで見ることができます。

 ●県道389号水窪森線「小石間隧道」は、トンネルの途中に退避所が…
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 ●「気田森林鉄道」は廃止されたのは、昭和34年(1959)…
 ●この日の目的は、春野に残された森林鉄道のレールで造られた半鐘台探し…
 ●昭和34年(1959)まで、春野の山里を走っていた「森林鉄道」…
 ●春野町領家和田之谷の半鐘台は2脚…
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 ●すでに、11基を紹介した「森林鉄道」のレールを再利用した春野の「半鐘台」…
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 ●森林鉄道の写真は、春野町気田の「大原屋商店」の鈴木さんからお借りした…
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 ●昭和42年(1967)に廃止された「水窪森林鉄道」の廃レールは、ここ水窪でも半鐘台となって再利用…
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よく見かける雑草―ナデシコ科「ノミノツヅリ」

Nominotuduri3  この間までは、生えていなかったのに、いつの間に…? よく見かける雑草です。抜きましょうか?でも、ちょっと待ってください!小さな花が咲いています。

 この雑草は、ハコベと同じナデシコ科のノミノツヅリ属「ノミノツヅリ」と言います。小さな花を拡大すると、こんなに可愛らしい花。

Nominotuduri03 秋に芽生える時には気づかないほどの小さな株ですが、いつの間にか広がって、花が咲く季節には驚くほどの大きな株になってしまいます。

 「ノミノツヅリ」とは「蚤(のみ)の綴(つづ)り」とのこと。蚤の粗末な着物の意味だそうです。

 よく似た植物に「ノミノフスマ(蚤の衾)」がありますが、こちらは花弁が2裂し、10枚のように見えます。

 抜きましょうか?もう少し花を楽しんでから…。

2010年4月 2日 (金)

水窪の魅力“達人”が発信 「山の駅」あす誕生

Misakubo  浜松市天竜区水窪町の三遠南信自動車道の建設予定地だった空き地を活用し、水窪地域の魅力を発信する活動拠点「草木トンネル山の駅」が3日に誕生する。地元有志で組織する「山に生きる会」が半年がかりで整備を進め、チェーンソーアートや登山、草木染めなどの山の資源を生かした体験学習会を開催する広場として利用する予定だ。

 同会の発足は、事務局を務める竹中重利さん(62)の出身地・草木地区で過疎化が進み、祭典など地域の伝統行事が継続できなくなったことがきっかけだった。

 「過疎化の影響で消えゆく集落をいくつも見てきた」と竹中さん。同地区も3世帯が暮らすだけとなり、「埋もれかけている文化や水窪の魅力を掘り起こしたい」と町内で有志を集い、昨年2月に会を発足させた。

 山の駅として整備した草木トンネル北側の土地は、三遠南信自動車道の建設予定地の一部とされていた。事業計画の見直しで路線から外れ、長い間空き地となっていた。有効活用の方法を模索していた同会が市から借り受け、荒れ放題だった約4千平方メートルの空き地を整備。活動拠点としてよみがえらせた。

 現在、会には15人が参加。登山や山菜料理、そば打ちなど「水窪の自然を生かす達人」(竹中さん)が名を連ねる。発足以降、渓流登山のコース整備や山菜の栽培法を学ぶ勉強会を開催するなど準備を進めてきた。個人やグループを対象にした体験会を行っていく。

 水窪地域に残る民俗芸能を守ろうと、維持が困難となった集落と協力して行事を共催する活動も予定している。3日には、地元住民らを招いてオープン式典や山菜料理の試食会を行う。寺田昇会長(71)は「住民や元住民を巻き込んだ形で、民俗芸能を再興させたい」と夢を描く。(「静岡新聞」より)

 明日(4月3日)の開催ですので、出かけようと計画しています。きっと、水窪ならではの「うまいもん」も並ぶはず。楽しみにしています。

 【関連記事】水窪の魅力発信―「草木トンネル山の駅」のお披露目会

横長ホーロー看板「旭ツバメ学生服」

Asahitsubame0 入学式はいつですか?学生服は?

 北区引佐町で見かけた「旭ツバメ学生服」の横長のホーロー看板です。

 「菅公」の尾崎商事も、「ダイヤ」の丸三も、学生服メーカーと言えばほとんどが岡山県の会社。今回紹介する「旭ツバメ学生服」の「旭被服興業」も同じく岡山県倉敷市のメーカーでした。創業は昭和25年(1950)。

 このさわやかなブランド名のホーロー看板には、「日本全国PTA協議会推薦」の文字も書かれています。

 PTA(Parent-Teacher Association)とは、各学校ごとに組織された、保護者と教職員による教育関係団体のことですが、その起源は、戦後、アメリカの占領下で、アメリカの第一次教育使節団の報告書による勧告を元に誕生した組織。

 「旭ツバメ学生服」の「旭被服興業」は、すでに廃業。現在、「旭ツバメ学生服」のブランド名は尾崎商事の子会社「エクセル」が継承しているそうです。

 【関連記事】「九日」だから「旭」―「旭ツバメ学生服」のホーロー看板

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 ●「エビス完全飼料」のホーロー看板は…
 ●「ホーロー看板」って、ご存知ですよね?…
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 ●写真のホーロー看板は、佐久間町西渡の「舟戸(ふなと)商店街」で…
 ●またまた、佐久間で見つけたレトロなホーロー看板の紹介…
 ●春野町長蔵寺で見つけた「三菱かつらエンジン」のホーロー看板です…
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 ●「三和シヤッター販売店」のホーロー看板は、縦と横の2タイプ…
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 ●マニアの間では金融系に分類される「第一證券」のホーロー看板…
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 ●黄色いホーロー看板は「完全配合飼料 ニップン飼料」のものです…
 ●軍配印「農薬 肥料 石灰窒素 電気化学」のホーロー看板です…
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 ●4枚の農業系ホーロー看板の1枚として紹介した「東亞化成肥料」の青い看板は…
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 ●「うまい酒 清正」のホーロー看板は、愛知県半田市にあった「田中酒造」のもの…
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 ●「電球はナショナル」のホーロー看板で思い出されるのは…
 ●天竜区熊で見つけた、赤地に白文字「蛇の目ミシン」のホーロー看板です…
 ●佐久間町と愛知県との県境付近、川上で見つけた「酒はシキシマ」の横型のホーロー看板と「清酒 敷嶋 シキシマ 伊東醸」の縦型看板…
 ●「自動模様編機の開発メーカー アルス編機 編物教室」のホーロー看板…
 ●「一ばん良い ナショナル電球」の横長ホーロー看板は、水窪町での撮影です…
 【関連記事】「ライオンかとりせんこう」の琺瑯看板

浦川キャンプ村で「浦川・桜まつり」4月4日

974d1b3e  気温は高いのですが、朝から「春雨」とは言えない強い雨―こんな日には、佐久間のアメダスが気になります。

 佐久間ダム湖畔のサクラは、どうなっちゃうんでしょう?今週末は「見ごろ」のはずですが…。

 4月4日(日)には、浦川キャンプ村で「浦川・桜まつり」が開催されます。「浦川・桜まつり」.pdfをダウンロード

時間 気温
(℃)
降水量
(mm)
風向
(16方位)
風速
(m/s)
日照時間
(分)
積雪深
(cm)
2日
(金)
5時 17.1 12.0 北北西 1 0 ---
4時 16.7 9.0 北西 1 0 ---
3時 15.4 11.0 北西 1 0 ---
2時 13.7 6.0 南南西 1 0 ---
1時 11.7 4.5 西 1 0 ---
0時 10.9 3.0 西 1 0 ---

2010年4月 1日 (木)

「第20回春野すみれ展」4月3日、4日開催

Kosumire5  「すみれの里」春野町の「第20回春野すみれ展」(主催:浜松市、すみれ草花愛好会)が、4月3日(土)、4日(日)に迫りました。会場は大天狗の面が目印の「春野文化センター」。

 数十種類のスミレが展示されるほか、「晴れるや工房」によるストーンペインティング教室(有料)も開催します。

 3日(土)には、春野高校吹奏楽部の演奏や宇宙飛行士・若田さん達と宇宙を旅したすみれ「宇宙すみれ」のお披露目と愛称の表彰式も行います。詳しい内容のお問い合わせは、電053-989-0200へ。

 【関連記事】「すみれの里」春野では、冬でも「スミレ」が咲くか!?
 【関連記事】いずれもJpanの在来種「シロバナタンポポ」「タチツボスミレ」
 ●「第19回春野すみれ展」は、4月4日(土)5日(日)の2日間…
 ●「山路きて  なにやらゆかし 菫草」…
 ●スミレ、すみれ、菫―日本に自生している「スミレ」は60種…
 ●最近撮った、スミレの写真を並べてみました…
 【関連記事】白いスミレを3種紹介

 【関連記事】「宇宙スミレの咲く頃」楽しみ “夢の種”春野へ
 【関連記事】宇宙スミレはどんな花? 『きぼう』で管理の種、春野へ寄贈

夜空彩る満開の桜、秋葉ダム湖畔 幻想的な雰囲気演出

Akihadam  浜松市天竜区の佐久間、秋葉の両ダム湖畔で、桜が満開の見ごろを迎え、ダムと桜の“共演”が訪れた市民を楽しませている。

 同区龍山町の秋葉ダム周辺は、ダムを囲むように「千本桜」と呼ばれる桜並木が約10キロほど続き、北遠地区の桜の名所として知られる。龍山観光協会は4日まで恒例の「秋葉ダム桜まつり」を開催中で、まつり期間中は午後6時から10時まで桜のライトアップを実施。桜とダムが明かりに照らし出され、幻想的な雰囲気を演出している。

 ダム湖百選にも選ばれている佐久間ダム(同区佐久間町)の湖畔でも桜が満開。深い緑の山すそに位置するダムを淡いピンク色で彩り、大勢の花見客でにぎわいを見せている。(「静岡新聞」より)

 ともに「新・浜松の自然100選」にも指定されている、浜松を代表する自然環境の地。少し遅れがちな「船明ダム湖」の桜は、どうでしょうか?4月3日にチェックに出かけてみます。

『静岡県伝説昔話集』3―「山婆(やまんば)」

 西浦のシナゴという家に、まだ若い娘があった。そしてその娘は毎晩のように藤をうんで(さいて)は糸にした。すると毎晩のように、どこからともなく山婆がやって来て「私も手伝わず」と言っては、藤をさいて手に巻き、一杯になると外してその端を糸で焼き、灰を手のひらに落としては、それをガクッとひ飲みにしてから吐き出すと、もう美しい藤の糸が出来ていた。山婆はそれを束にして「今夜も一つチャンコロリン」と言っては二階に放り投げた。そして娘とすっかり仲良しになって、毎晩来ては藤をうんだ。しかし後で見ると二階には何も無かった。

 家の人達は、これは、きっと山婆が娘をどこかへ連れていって食べるに違いない。そうならない前に山婆を殺さなければと思って、いろいろ考えたあげく、毎晩仕事の済んだ時に出す茶玉(だんごに茶の粉をふりかけたもの)の代わりに、それと色も形もよく似た川石を拾って来て、それを焼いて食べさせることに決まった。

 その晩も相変わらず山婆はやって来て、同じように藤をうんだ。家の人は一生懸命石を焼き、さていよいよ帰るという時になって、いつもの茶玉のようにその石を山婆の手にのせてやった。そして、熱くはないかと聞くと、ちっとも熱くはない。と言って、それをひと飲みにしてしまった。ところが、そんな熱いものがお腹の中に入っていったからたまらない。山婆は、熱い熱いと言って狂いまわり、何か冷たいものをくれと言った。そこで家の人達は大急ぎで油を飲ませたから、なおさら山婆は狂いまわり、ついにお腹が大きな音を立てて破裂して死んでしまった。

 その家は今も残り、しかもその罰で、働いても働いても貧乏を続けているという。

  ◆       ◆       ◆       ◆

 「山婆」の文字は「山姥」と同じで「ヤマンバ」とルビが打たれています。周智郡城西村野田に伝わる話とされていますが、舞台になっているのは水窪町の西浦。佐久間の倉木山の「やまんば」とほぼ同じエピソードとなっています。

 「糸をうむ」とは、繊維をつないで糸にして行くこと。「績(う)む」の字を書き、真綿から引き出して糸を作る「紡ぐ」と合わせると製糸を意味する「紡績」となります。

 ●今から千年ほど前のお話です。和泉から福沢へ行く途中の倉木山の山奥に「やまんば」が…
 ●『さくま昔ばなし』の中では、佐久間の民話「やまんば物語」の機織りについて…
 ●「今からおよそ一千年ほど前、やまんばはこの一心滝を中心に…
 【関連記事】「子生石」に残る山姥の爪痕
 ●全国各地に残された言い伝えによれば、「山姥(やまんば)」は…
 【関連記事】春野の伝説「秋葉の山うば」
 ●明光寺の山で見た「子生石(こうみたわ)」については…
 【関連記事】春野の伝説「秋葉の山うば」
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鮮やかなブルーの小花「ルリハコベ」

Rurihakobe0  きれいでしょう?これでも雑草。鮮やかなブルーの小花が際立つサクラソウ科の「ルリハコベ」です。

 名前が似ている「ハコベ」はナデシコ科ですので、仲間ではありませんが、花というよりも葉が似ているところから付いた名前。ヨーロッパ原産の帰化植物のようです。

 花期は3~5月。写真は拡大してありますが、小さな花ですので、見落としている人も多いのでは…?探してみれば、ほら、足元にあるのが「ルリハコベ」!

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