「小正月行事」の「にゅうぎ」とは?
「小正月=もちい」とは旧暦の正月のことで、新暦の1月1日を「大正月」と呼ぶのに対します。本来は1年の最初の満月にあたる1月15日とされていましたが、太陽暦が用いられるようになり新暦の1月15日を、「小正月」に当てるようになりました。そして、その「小正月」に行われている行事のことを「小正月行事」と言います。
かつては全国各地で「小正月行事」が行われていましたが、現在ではほとんど残っていません。北遠の里、佐久間でも、「昔はやったけどね」程度。「にゅうぎ(新木)」と呼ばれる風習も、失われつつある「小正月行事」の一つです。
「さくま郷土遺産保存館」の解説板によれば、14日に栗や樫のような硬い木を二つに割り、割り口に「12月」と書き、2尺(約60センチ)のものは物置や玄関、1尺(約30センチ)のものは神棚に祀ったのだそうです。普通の年は「12月」でしたが、閏年は「13月」と書き、文字の書けない人は、横線で12本(閏年は13本)の印を付けて代用しました。
もちろん、ここで言う「閏年」とは、現在の太陽暦の4年に1度、2月が29日まである「閏年」とは違います。月の満ち欠けを元にした旧暦では、太陽暦と比べて1年が11日ほど短くなるため、3年に1度「閏月」を入れて運用し、その1年は13ヵ月となったのです。この年が「閏年」。「私たちの親の代くらいまではやったけどね」と、「さくま郷土遺産保存館」のおばちゃんが話してくれました。
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