佐久間ダムに排砂トンネル建設へ
遠州灘海岸の浸食対策とダムの氾らんを防ぐため、国土交通省浜松河川国道事務所は16日、天竜川の佐久間ダム(浜松市天竜区)にたい積した土砂を下流に流す排砂用バイパストンネルを建設する方針を固めた。名古屋市内で同日開かれた天竜川の新たな整備計画を協議している有識者会議「天竜川流域委員会」に初めて整備事業の素案を示した。
発電ダムに総合的な土砂管理の機能を加えるダムの大型再編事業は全国的にも珍しいという。国交省は今後、地元住民や関係機関から意見を聞いた上で、全体の基本計画を策定する方針。
昭和31年に完成した佐久間ダムには、貯水池の約3分の1に当たる約1.2億立法㍍の土砂がたい積し、洪水被害などが懸念されるほか、土砂が河口まで流れず遠州灘海岸の浸食問題の一因と指摘されている。
素案によると、排砂用バイパストンネルはダムの東側の側面と放水ゲートの下流地点を結ぶ山中の地下5―10㌔区間を掘削して建設する。この工法により、遠州灘海岸の維持に必要な年間40万立方㍍の土砂に対し、現在、佐久間ダムの下流から河口に流れている年間10万立方㍍の土砂に加えて、新たに年間20万立方㍍の土砂を流すことができるという。下流にある秋葉ダム(同市天竜区)は既存の排砂ゲートを活用する。(「静岡新聞」より)
天竜川流域に暮す私たちは、まさに運命共同体。上流から下流まで続く川の流れは、自然や環境、生態系に大きな関わりを持っています。賛否両論がるとは聞いていますが、このバイパストンネルの完成で、中田島砂丘の縮小に歯止めがかけられることを願っています。
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